ニュース 2015.07.05. 18:37

混戦で唯一取り残された中日 今季ワーストタイの借金10

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混戦の中、唯一取り残されている中日の谷繁元信監督兼任選手 [Getty Images] 
 本拠地で行われた巨人戦に敗れた中日は、今季ワーストタイの借金10に膨れ上がった。混戦が続くセ・リーグの中で1チームだけ取り残されている。

 4日、5日の試合は、全く歯が立たなかったわけではなかった。4日の試合では再三チャンスを作りながら、あと1本が出ず引き分け。5日も巨人のエース・菅野智之から初回に安打と四球で二死満塁としながらも、得点を奪えず。

 両チーム無得点で迎えた5回に中日の先発・山井大介が亀井善行に一発を浴び先制を許すと、7回にも亀井にソロ本塁打を打たれた。山井を援護したい打線も2回以降も、走者を出しながら得点できず完封負け。

 強かった頃の中日といえば、少ないチャンスをモノにし、1点を守りきる野球を展開していた。近年は打線が打てば投手陣は失点し、投手陣が好投すれば打線も沈黙するといった試合が多い。また、逆転負けはリーグワーストの22試合を記録するなど、勝負所に弱くなっている。

 厳しい状況は続いているが、野手では4日の巨人戦で猛打賞を記録したルーキーの遠藤一星、ソフトバンクを戦力外となり今季から中日に加入した亀沢恭平など若手の野手が台頭し始めている。投手では13年ドラフト1位の鈴木翔太が4日の試合に先発し、鈴木の後を受けて14年ドラフト1位の野村亮介がマウンドに上がった。経験を積んでいかなければいけない選手たちが多いが、彼らが活躍すれば、チームの活性化にも繋がる。

 幸いにもこれだけ負け越しているが、首位の阪神に5.5ゲーム差と、まだリーグ優勝を狙える位置にいる。借金を1つずつ減らし、なんとか5チームに食らいついていきたい。

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