17日(金)、18日(土)と2日間に渡って開催されたオールスター。試合は交流戦で苦杯をなめたセ・リーグが連勝を収め、パ・リーグにリベンジを果たした。
各試合の前にはアトラクションとして「ホームランダービー」が行われ、第1戦はDeNAの筒香嘉智、第2戦はヤクルトの山田哲人と、試合と同じくこちらもセが2連勝。強打者たちによるアーチの競演でオールスターを盛り上げた。
オールスターの「ホームランダービー」が始まったのが08年。創設から7年間で18度の開催で16名の優勝者を輩出した。
そんな中、「ホームランダービー」を制して本塁打王のタイトルも獲得したという例は5度ある。最近では昨年の広島・エルドレッドがその一人だ。
前半戦で29本の本塁打を積み上げたエルドレッドは、第1戦でホームランダービーを優勝し、その試合でMVPも獲得。後半戦はまさかの大不振に苦しむも、39試合の出場で8本塁打を記録し、逃げ切りで本塁打王のタイトルを獲得した。
その前となると2011年まで遡り、第1戦が西武の中村剛也とヤクルトのバレンティンが両者優勝という形で終わり、第2戦は中村が単独で優勝を掴んだ。この2人は、ともにその年の本塁打王に輝いている。
いわゆる“統一球”問題で揺れた年であり、各選手が軒並み本数を減らした中でバレンティンは最終的に31本、中村は48本の本塁打をマークしてタイトルを掴んだ。
今年は2試合ともセ・リーグの選手が勝利した「ホームランダービー」。筒香と山田は後半戦でひとつしかないタイトルを争うことになる。
筒香は5月までに11本を放つハイペースで進んだものの、故障の影響もあって6・7月は1本ずつとペースを落とし、現在セ5位の13本。トップまで6本さと差を広げられている。
それでも、「ホームランダービー」で見せた軽いスイングながらしっかりと飛距離を稼ぐ打撃は圧巻の一言。優勝した第1戦の第1試合では歴代最多となる9本塁打をマークするなど、2度の挑戦で合計15発を放ち、後半戦の量産に期待を抱かせる内容であった。打率は1位、打点も2位と三冠王も射程に捉えるハマの4番の後半戦から目が離せない。
一方、第2戦で優勝した山田哲人は、現在19本塁打でリーグトップタイ。筒香とは対照的に6月に7本、7月もここまで5本と気温とともにペースを上げてきている。
さらに打率も4位につけ、1番が主だった中で打点も3位の48を記録。こちらも後半戦の活躍次第では三冠を狙える位置につける。また、盗塁も現在リーグ2位で、NPB史上初の“本塁打王と盗塁王の両獲り”という快挙にも期待が高まっている。
果たして、様々な大記録も視野に入れながらの争いとなる今年の「ホームランダービー」優勝者たちの“キング”争い。チーム同様、個人タイトル争いでも抜け出す選手は現れるのか、後半戦の注目ポイントとなりそうだ。
→ 1回戦:9本 ☆歴代最多
→ 決勝:6本
・第2戦 山田哲人(ヤクルト)
→ 1回戦:3本
→ 決勝:1本
・第1戦 エルドレッド(広島)
[後半] 39試合・8本
[通算] 118試合・37本
☆セ本塁打王
・第2戦 陽岱鋼(日本ハム)
[後半] 61試合・12本
[通算] 125試合・25本
<2013年>
・第1戦 ブランコ(DeNA)
・第2戦 ブランコ(DeNA)
[後半] 51試合・11本
[通算] 134試合・41本
・第3戦 ジョーンズ(楽天)
[後半] 61試合・9本
[通算] 138試合・24本
<2012年>
・第1戦 李大浩(オリックス)
[後半] 61試合・9本
[通算] 144試合・24本
・第2戦 ペーニャ(ソフトバンク)
[後半] 54試合・8本
[通算] 130試合・21本
・第3戦 阿部慎之助(巨人)
[後半] 60試合・15本
[通算] 138試合・27本
<2011年>
・第1戦 中村剛也、バレンティン [両者優勝]
● バレンティン(ヤクルト)
[後半] 69試合・12本
[通算] 140試合・31本
☆セ本塁打王
・第2戦 中村剛也(西武)
[後半] 71試合・21本
[通算] 144試合・48本塁打
☆パ本塁打王
<2010年>
・第1戦 城島健司(阪神)
[後半] 59試合・11本
[通算] 144試合・28本
・第2戦 金泰均(ロッテ)
[後半] 52試合・3本
[通算] 141試合・21本
<2009年>
・第1戦 ブランコ(中日)
[後半] 58試合・11本
[通算] 144試合・39本
☆セ本塁打王
・第2戦 中村剛也(西武)
[後半] 44試合・17本
[通算] 128試合・48本
☆パ本塁打王
<2008年>
・第1戦 ローズ、G.G.佐藤 [両者優勝]
● ローズ(オリックス)
[後半] 46試合・14本
[通算] 142試合・40本
● G.G.佐藤(西武)
[後半] 9試合・0本
[通算] 105試合・21本
・第2戦 ラミレス(巨人)
[後半] 49試合・15本
[通算] 144試合・45本
※所属は当時のもの。
各試合の前にはアトラクションとして「ホームランダービー」が行われ、第1戦はDeNAの筒香嘉智、第2戦はヤクルトの山田哲人と、試合と同じくこちらもセが2連勝。強打者たちによるアーチの競演でオールスターを盛り上げた。
オールスターの「ホームランダービー」が始まったのが08年。創設から7年間で18度の開催で16名の優勝者を輩出した。
そんな中、「ホームランダービー」を制して本塁打王のタイトルも獲得したという例は5度ある。最近では昨年の広島・エルドレッドがその一人だ。
前半戦で29本の本塁打を積み上げたエルドレッドは、第1戦でホームランダービーを優勝し、その試合でMVPも獲得。後半戦はまさかの大不振に苦しむも、39試合の出場で8本塁打を記録し、逃げ切りで本塁打王のタイトルを獲得した。
その前となると2011年まで遡り、第1戦が西武の中村剛也とヤクルトのバレンティンが両者優勝という形で終わり、第2戦は中村が単独で優勝を掴んだ。この2人は、ともにその年の本塁打王に輝いている。
いわゆる“統一球”問題で揺れた年であり、各選手が軒並み本数を減らした中でバレンティンは最終的に31本、中村は48本の本塁打をマークしてタイトルを掴んだ。
今年は2試合ともセ・リーグの選手が勝利した「ホームランダービー」。筒香と山田は後半戦でひとつしかないタイトルを争うことになる。
筒香は5月までに11本を放つハイペースで進んだものの、故障の影響もあって6・7月は1本ずつとペースを落とし、現在セ5位の13本。トップまで6本さと差を広げられている。
それでも、「ホームランダービー」で見せた軽いスイングながらしっかりと飛距離を稼ぐ打撃は圧巻の一言。優勝した第1戦の第1試合では歴代最多となる9本塁打をマークするなど、2度の挑戦で合計15発を放ち、後半戦の量産に期待を抱かせる内容であった。打率は1位、打点も2位と三冠王も射程に捉えるハマの4番の後半戦から目が離せない。
一方、第2戦で優勝した山田哲人は、現在19本塁打でリーグトップタイ。筒香とは対照的に6月に7本、7月もここまで5本と気温とともにペースを上げてきている。
さらに打率も4位につけ、1番が主だった中で打点も3位の48を記録。こちらも後半戦の活躍次第では三冠を狙える位置につける。また、盗塁も現在リーグ2位で、NPB史上初の“本塁打王と盗塁王の両獲り”という快挙にも期待が高まっている。
果たして、様々な大記録も視野に入れながらの争いとなる今年の「ホームランダービー」優勝者たちの“キング”争い。チーム同様、個人タイトル争いでも抜け出す選手は現れるのか、後半戦の注目ポイントとなりそうだ。
今年のホームランダービー優勝
・第1戦 筒香嘉智(DeNA)→ 1回戦:9本 ☆歴代最多
→ 決勝:6本
・第2戦 山田哲人(ヤクルト)
→ 1回戦:3本
→ 決勝:1本
過去の優勝者とその年の後半戦/シーズン通算の本塁打数
<2014年>・第1戦 エルドレッド(広島)
[後半] 39試合・8本
[通算] 118試合・37本
☆セ本塁打王
・第2戦 陽岱鋼(日本ハム)
[後半] 61試合・12本
[通算] 125試合・25本
<2013年>
・第1戦 ブランコ(DeNA)
・第2戦 ブランコ(DeNA)
[後半] 51試合・11本
[通算] 134試合・41本
・第3戦 ジョーンズ(楽天)
[後半] 61試合・9本
[通算] 138試合・24本
<2012年>
・第1戦 李大浩(オリックス)
[後半] 61試合・9本
[通算] 144試合・24本
・第2戦 ペーニャ(ソフトバンク)
[後半] 54試合・8本
[通算] 130試合・21本
・第3戦 阿部慎之助(巨人)
[後半] 60試合・15本
[通算] 138試合・27本
<2011年>
・第1戦 中村剛也、バレンティン [両者優勝]
● バレンティン(ヤクルト)
[後半] 69試合・12本
[通算] 140試合・31本
☆セ本塁打王
・第2戦 中村剛也(西武)
[後半] 71試合・21本
[通算] 144試合・48本塁打
☆パ本塁打王
<2010年>
・第1戦 城島健司(阪神)
[後半] 59試合・11本
[通算] 144試合・28本
・第2戦 金泰均(ロッテ)
[後半] 52試合・3本
[通算] 141試合・21本
<2009年>
・第1戦 ブランコ(中日)
[後半] 58試合・11本
[通算] 144試合・39本
☆セ本塁打王
・第2戦 中村剛也(西武)
[後半] 44試合・17本
[通算] 128試合・48本
☆パ本塁打王
<2008年>
・第1戦 ローズ、G.G.佐藤 [両者優勝]
● ローズ(オリックス)
[後半] 46試合・14本
[通算] 142試合・40本
● G.G.佐藤(西武)
[後半] 9試合・0本
[通算] 105試合・21本
・第2戦 ラミレス(巨人)
[後半] 49試合・15本
[通算] 144試合・45本
※所属は当時のもの。