ニュース 2015.07.30. 06:30

ヤンキースが最強守護神に興味…「ブレてない?」指摘も

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現役最強守護神の呼び声高いキンブレルにヤンキースが興味?[Getty Images]
 自由にトレードを行うことができる期間も残り僅か。未だ動きの少ない日本とは対照的に、“デッドライン”である7月31日が近づくにつれて活発な動きが見受けられるメジャーリーグ。田中将大が所属するニューヨーク・ヤンキースにも、大物獲得の噂が持ち上がっている。

 ヤンキースが興味を示していると報じられたのが、サンディエゴ・パドレスの守護神を務めるクレイグ・キンブレル。27歳の若さながらメジャー通算215セーブを誇る現役最強クローザーだ。

 しかし、アメリカの大手スポーツメディア『CBS Sports.com』のジョン・ヘイマン氏によれば、このトレードには疑問を感ぜざるを得ないと言う。

 というのも、ヤンキースの救援防御率はリーグで5番目に良い3.12を記録。34試合に登板して23個のセーブを挙げ、防御率は1.57、セーブ成功率100%を誇るアンドリュー・ミラーを筆頭に、47試合の登板で防御率1.35という好成績を収めるデリン・ベタンセスら、豊富なタレントを擁しているのだ。

 むしろ、今シーズンのヤンキースにおける不安要素と言えば先発陣にある。フィジカル面に不安を残す田中将大やイバン・ノバ、マイケル・ピネダに不調が続くC.C.サバシアといった問題山積みのポイントを放置し、さらにブルペンを強化することの意味があるのかという点でヘイマン氏は疑問を呈している。

 加えてキンブレルのような超一流選手を獲得するためには、当然支払う代償も大きくなる。プロスペクト選手を複数人放出してまでも取りに行く必要があるのかというところもこのような指摘をされる要因のひとつだ。

 このように否定的な見方が多い今回の“噂”であるが、キンブレルが加入することの好影響ももちろん存在する。

 最強守護神の加入が実現したあかつきには、ヤンキースのブルペン陣の陣容は間違いなくメジャーでトップクラスのものになる。後ろが安定すればその分不安を抱える先発陣の負担を軽減することに繋がり、結果として投手陣全体に好影響を与えるという可能性だって大いにあるのだ。

 これ以上プレーオフから遠ざかることは許されない。名門復活に向けて、ヤンキースが選択する次の一手は…?

クレイグ・キンブレル(パドレス)

 メジャー6年目/27歳 右投右打
[今季成績] 41試 1勝2敗29セーブ 奪三55 防2.75
[通算成績] 335試 16勝12敗215セーブ 奪三531 防1.59
☆新人王(2011)
☆最多セーブ 4回(2011~2014)

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