ニュース 2014.07.16. 13:49

【プレイバック】野茂、イチロー、松井ら、日本人選手の米球宴史

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2007年のオールスターで史上初のランニング本塁打を放ち、日本人初のMVPに輝いたマリナーズ・イチロー(当時) [Getty Images]
 現地時間15日に米オールスターゲームが行われ、日本人選手として、ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)と上原浩治投手(レッドソックス)が揃って初登板。両投手とも持ち味を発揮した素晴らしい好リリーフを見せ、アメリカン・リーグの勝利に貢献した。

 日本人投手が2人同時に登板するのは今回が初めてだったが、彼ら以前にも、数々の先人がこの“夢の球宴”の舞台に立ってきた。そんな歴代日本人メジャーリーガーたちの球宴での活躍を振り返る。


野茂英雄(ドジャース) / 1995年(1回)


 日本人選手として初めて、夢の球宴の舞台に立ったのはメジャー1年目ながら「ドクターK」の異名で大活躍を見せていた速球右腕だった。チームメイトのマイク・ピアザとバッテリーを組み、2イニングで25球を投げ、1安打3三振で無失点と好投を披露した。

イチロー(マリナーズ) / 2001~10年(10年連続10回)


 日本人選手の中で随一の球宴出場を誇るのがイチローだ。メジャー1年目に新人史上初となるファン投票の両リーグ最多得票で出場して以来、2010年まで10年連続出場。初出場は本拠地であるシアトル・セーフコフィールドで行われ、「1番・中堅手」として先発した。メジャー屈指の左腕ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)から初打席初安打を記録し、二盗も成功させた。第2打席は二ゴロ、第3打席は三ゴロで3打数1安打だった。

 イチローの真骨頂を見せたのが、2007年の球宴だった。「1番・中堅手」で先発出場すると、第1打席で右前安打、第2打席で左前安打と2打席連続安打を放った。そして第3打席、右翼フェンスに直撃した打球が外野を転々とする間に快足を飛ばして一気に生還。日本人初の本塁打となる逆転ランニング本塁打をマークした。また、米球宴でのランニング本塁打は、78回の歴史で初の快挙というおまけつき。満場一致で日本人初のMVPに輝いた。


松井秀喜(ヤンキース) / 2003~04年(2年連続2回)


 ルーキーイヤーながら、ファン投票の外野手部門3位で選出。ヤンキースの新人外野手での選出は、伝説的名選手のジョー・ディマジオ以来、67年ぶりのことだった。「7番・中堅手」で先発出場した松井は、二死一塁で迎えた二回の第1打席、初球を左前に運び、初安打を記録。続く第2打席は二ゴロに打ち取られ、2打数1安打で初めての球宴を終えた。翌年はインターネットのファン投票によって選出され、9回一死一塁から代打で登場。しかし、空振り三振に倒れた。


佐々木主浩(マリナーズ) / 2001~02年(2年連続2回)


 2年目に監督推薦で初出場した舞台は、地元シアトルのセーフコフィールドだった。3点リードの9回に登板。先頭を二ゴロ、後続を空振り三振で、あっという間に2アウトを奪うと、3人目を一ゴロに仕留めた。見事に試合を締めくくり、オールスター史上で日本人投手初となるセーブを記録した。翌年も監督推薦で連続出場し、7回からリリーフ登板。2奪三振ながらも、3安打を打たれ2失点を喫してしまった。


長谷川滋利(マリナーズ) / 2003年(1回)


 中継ぎとして前半戦を防御率1点以下で折り返す安定感が認められ、メジャー7年目にして監督推薦で初出場。1点リードの5回に4番手として登板した。先頭打者に四球を許すと、無死一塁から逆転2ランを浴びてしまう。後続から三振を奪ったものの、二死一、二塁の場面で降板となった。


斎藤隆(ドジャース) / 2007年(1回)


 メジャー2年目、37歳の時に初出場を果たした。AT&Tパーク(サンフランシスコ)で行われた試合で、7回に7番手として登板し、1回を3者凡退に抑える好投を見せた。


岡島秀樹(レッドソックス) / 2007年(1回)


 4月に月間最優秀新人を獲得するなど、中継ぎとしての活躍が評価され、インターネット投票によって、最後の32番目の選手として初選出されたものの、残念ながら登板機会はなかった。


福留孝介(カブス) / 2008年(1回)


 渡米後1年目、ファン投票の外野手部門3位で選出。ヤンキースタジアム(ニューヨーク)での試合で、「8番・中堅手」で先発出場したが、2打数無安打に倒れた。

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