ニュース 2015.08.11. 16:47

【高校野球】甲子園を沸かせたサウスポーといえば…

無断転載禁止
桐光学園時代、1試合22奪三振を記録した楽天の松井裕樹©BASEBALLKING
 『第97回 全国高校野球選手権大会』が8月6日からスタートしている。10日の龍谷戦で16奪三振を奪い3回戦に駒を進めた秋田商の成田翔、12日の第1試合に登場する東海大相模の小笠原慎之介など注目の左投手が多い。

 過去には王貞治、工藤公康、杉内俊哉(現巨人)などの左投手が甲子園を沸かせている。近年で甲子園を最も沸かせたサウスポーといえば、桐光学園の松井裕樹(現楽天)だろう。

 2年夏に激戦の神奈川大会を制し、甲子園出場を決めた桐光学園の2年生エース・松井裕は1回戦の今治西戦で、大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録。2回戦の常総学院戦でも19奪三振を挙げる好投で、2年生とは思えない投球を披露した。桐光学園は準々決勝の光星学院に敗れたが、松井は大会通算68奪三振を奪う活躍を見せた。

 花巻東の菊池雄星(現西武)も強烈なインパクトを残した。菊池は3年春のセンバツでエースとして準優勝に大きく貢献すると、同年夏に行われた第91回全国高校野球選手権大会に出場した。

 菊池は150キロを超えるストレートが魅力で、ベスト8進出をかけて戦った東北高戦では、当時自己最速の154キロを記録し勝利した。準々決勝では今宮健太(現ソフトバンク)を擁する明豊と対戦し、5回に腰痛を訴え降板。チームは勝利したが、準決勝の中京大中京戦では背筋痛のためリリーフで登板も、本来の投球ができず敗れた。

 また、大阪桐蔭の辻内崇伸(元巨人)も忘れてはならない。3年夏に甲子園出場した大阪桐蔭の辻内は、4番を打つ平田良介とともに大会前から大きな注目を集めていた。1回戦の春日部共栄戦で、5回6失点で降板したものの、2回戦の藤代戦で19奪三振と本領発揮。準決勝の駒大苫小牧戦で敗れたが、大会通算65奪三振を記録した。

 江川卓、桑田真澄、松坂大輔、斎藤佑樹など甲子園を沸かせた投手は右投手が多いが、左投手にも注目だ。
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西