ニュース 2015.08.19. 13:12

【高校野球】仙台育英、決勝へ! 3番・平沢は今大会3HR!

【第97回全国高校野球選手権大会・13日目】
● 早稲田実 0 - 7 仙台育英 ○

 前日の休養日を挟み、小雨が降る中でのゲームとなった準決勝第一試合。仙台育英も早稲田実業も強力打線が遺憾なくその力を発揮して勝ち上がってきた。

 先制は先攻の仙台育英。3回先頭バッターの9番佐藤世がスライダーをレフトへ引っぱり二塁打とすると、続く佐藤将も二塁打。二、三塁として2番の青木がライトへの2点タイムリーを放つ。4番郡司の三塁内野安打で1点を追加する。

 先制し勢いに乗った仙台育英はさらに早稲田実業を突き放しにかかる。4回ヒットとエラーで1点を追加し、二死一、二塁で3番の平沢が高めのスライダーを思い切り振りよく抜くと、これがライト越えの3ランホームランとなり、7ー0として勝負を決定づけた。

 一方、仙台育英の先発の佐藤世は制球が安定せず、四死球7、被安打6と度々ランナーを背負う苦しいピッチングだったが、大量援護に守られ、思い切りのいい投球を最後まで続けた。終わってみれば強打の早稲田実業を完封してしまった。

 早稲田実業は序盤で7点という大差がついてしまったため、バントや盗塁、エンドランといった作戦を立てにくくなってしまった。先発の松本に上條、吉野、服部という4投手の継投で5回以降は仙台育英を無失点に抑えるが、7点は重かった。

 勝負を分けたのは3回裏。早稲田実業が四球と清宮の内野安打などで二死満塁と追い上げのチャンスを作り、勝負強い4番の加藤を迎えた場面。仙台育英の佐藤世が二塁牽制でセカンドランナーの山田を刺し大ピンチをしのいだプレーだ。仙台育英が先制した直後だっただけに非常に意味の大きなプレーとなった。

文=朝倉尚
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