ニュース 2015.08.19. 15:54

【高校野球】東海大相模、盤石の試合運びで決勝へ! 初回の猛攻で試合を決める!

【第97回全国高校野球選手権大会・13日目】
● 関東一 3 - 10 東海大相模 ○

 準々決勝では東海大相模がサヨナラ勝ち、関東第一は9回にオコエ瑠偉の勝ち越し2ランホームランと、勢いのある勝ち方をしてきた両チームがぶつかり合う一戦。

 この勢いを先に発揮したのは東海大相模だった。1回裏。先頭バッターの千野がいきなり初球をレフト前に弾き返し出塁すると、2番宮地がバントを失敗するもその後の4球目をバスターでレフト線を破るツーベース。スタートを切っていた千野が一塁から一気に本塁に還ってくる。5球であっという間に先制点を挙げる。

 3番杉崎もライトへのタイムリーと続き、4番豊田はレフトスタンドへの2ランホームラン。スタンド中段まで届く完璧な一発だった。東海大相模は1番から5番までの5連打と怒濤の初回となる。

 その後も東海大相模は2回に1点、5回には川地や宮地のタイムリーなどで4点を挙げるなど、リードが広がっても決して大振りせずに着実に加点してく。

 投げては先発の吉田がストライク先行のピッチング。準々決勝の花咲徳栄戦ではスライダーが甘くなりがちだったが、この日はしっかりと腕が振れ、要所ではそのスライダーで三振を奪った。関東一高にヒットを打たれても、ショート杉崎を中心とした内野守備や、キャッチャー長倉の肩などでピンチの芽を摘み取っていった。8回からはエースの小笠原が登場。本調子ではなく、連打と連携ミスで2点を失ったが、落ち着きは失わなかった。

 関東第一もリリーフの金子、田辺の好投にレフト森山のスーパーキャッチ、捕手鈴木が盗塁を刺したりと、守りでいいプレーを見せたが、東海大相模の打線の破壊力に押し切られる形となった。

 なお、注目のオコエは5打数1安打。東海大相模バッテリーにスライダー中心に攻められ、ボールになる球に手を出してしまい2三振だった。

 東海大相模は準優勝の2010年以来、5年ぶりの決勝進出となった。

文=朝倉尚
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