ニュース 2015.08.24. 19:00

少し早いが…沢村賞の条件をクリアした数が多い投手は?

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高卒3年目の日本ハム・大谷翔平 ©BASEBALLKING 
 試合消化が早いチームは、公式戦の残り試合数が30を切った。優勝、CS、タイトル争いにも注目が集まる。そこで、少し気は早いが、沢村賞を受賞しそうな選手たちを紹介していきたい。

沢村賞の選考基準

・25試合以上
・10完投以上
・15勝以上
・勝率6割以上
・200イニング以上
・150奪三振以上
・防御率2.50以下

現時点で選考基準をクリアしている投手

大谷翔平(日本ハム)
奪三振150以上:151
勝率6割以上:.800
防御率2.50以下:2.21

藤浪晋太郎(阪神)
奪三振150以上:164
勝率6割以上:.625

ジョンソン(広島)
防御率2.50以下:1.94
勝率6割以上:.600

マイコラス(巨人)
防御率2.50以下:1.83
勝率6割以上:.769

西勇輝(オリックス)
防御率2.50以下:2.24
勝率6割以上:.600

菅野智之(巨人)
防御率2.50以下:1.81

ディクソン(オリックス)
防御率2.50以下:2.28

前田健太(広島)
防御率2.50以下:2.32

大野雄大(中日)
防御率2.50以下:2.48

武田翔太(ソフトバンク)
勝率6割以上:.667

吉川光夫(日本ハム)
勝率6割以上:.643

スタンリッジ(ソフトバンク)
勝率6割以上:.600

 シーズン中ということもあり、登板数、勝利、投球回の項目をクリアしている投手は誰もいない。勝率と防御率をクリアしている投手は多いが、その他の項目でクリアできそうな投手が少なく、沢村賞受賞となると非現実的といえる。

 現時点で、日本ハムの大谷翔平が最も多い3項目(勝率、防御率、奪三振)クリアしている。防御率と勝率はシーズンが終わってみなければ分からないが、奪三振は151と条件を達成した。200イニングと完投数は厳しそうだが、勝利数は12と残りの登板数を考えれば、こちらもクリアできそうだ。

 こうして見ると、7項目を全てクリアできるか微妙なところ。ちなみに、最近10年間で全項目を満たして沢村賞を受賞した投手は、2007年のダルビッシュ有、2009年の涌井秀章、2011年の田中将大の3人。ダルビッシュは2008年と2011年、金子千尋が2013年に全項目満たしながら沢村賞を逃している。

 昨年、沢村賞を受賞した金子千尋は投球回数と完投数を除いた5項目をクリアした。シーズンはまだ続く。10完投以上と200イニング以上の投球回の達成が難しそうだが、何人の投手が沢村賞の項目を達成していくか注目だ。
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