ニュース 2015.09.02. 12:48

逆転のCS出場へ 広島の先発4本柱がカギを握る

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安定した投球を見せる左から広島の前田健太、ジョンソン、黒田博樹、福井優也 [BASEBALLKING]
 3年連続CS進出を目指す4位の広島は、3位巨人まで3.5ゲーム差ある。CS出場するためには、これ以上離されたくないところ。

 広島がCS出場するための武器は先発陣。先発投手の勝利数は巨人の45勝に次ぐ、リーグ2位の44勝を挙げている。エースの前田健太とサウスポーのジョンソンが10勝、5年目の福井優也が自己最多の9勝、今季から広島に復帰した黒田博樹は8勝をマーク。

 各球団との残り試合数と4本柱の上位3チームの成績を見てみると、阪神戦が9、ヤクルト戦が7、巨人戦が2、DeNA戦が3、中日戦が7試合となっている。

上位3チームの4本柱成績

前田健太
今季成績:22試 10勝7敗 防2.20
阪神戦:1試 1勝0敗 防0.00
巨人戦:7試 3勝3敗 防1.38
ヤクルト戦:3試 1勝1敗 防1.64

ジョンソン
今季成績:22試 10勝6敗 防1.84
阪神戦:4試 2勝0敗 防0.67
巨人戦:2試 1勝0敗 防0.00
ヤクルト戦:4試 3勝1敗 防2.37

福井優也
今季成績:17試 9勝4敗 防3.41
阪神戦:1試 1勝0敗 防1.29
巨人戦:4試 3勝1敗 防2.25
ヤクルト戦:2試 0勝1敗 防12.15

黒田博樹
今季成績:20試 8勝6敗 防2.90
阪神戦:4試 2勝0敗 防3.96
巨人戦:2試 1勝1敗 防1.15
ヤクルト戦:5試 2勝2敗 防3.09

 広島の上にいる阪神、ヤクルト、巨人の3球団に対して、4本柱は比較的相性が良い。9試合残されている阪神戦は、前田、ジョンソン、福井の3人は防御率1点台。特にジョンソンは阪神戦、現在25イニング連続無失点中。打者別では、福留が10打数4安打、大和が9打数3安打と苦手にしているが、マートンが10打数0安打、ゴメスが9打数1安打、鳥谷敬が12打数2安打と打線の軸となる選手をしっかりと抑え込んでいる。

 前田は阪神戦、今季1試合しか登板していないが、昨季の対戦成績は1勝1敗、防御率2.86。2013年は4勝1敗、防御率0.40と得意にしている相手。気になるのは阪神戦に週末に多く試合が組まれていること。火曜日からの3連戦での登板が多い前田とジョンソンをどのように起用していくか緒方監督の腕の見せどころといえそうだ。

 川端慎吾、山田哲人、畠山和洋などを擁し、チーム打率、チーム得点リーグトップのヤクルト戦は、福井が2試合に登板して防御率12.15も、前田健太が防御率1.64、ジョンソンが3勝、黒田が2勝とまずまずの成績を残している。不安要素があるとすれば、残り7試合のうち6試合が敵地神宮での試合というところだろう。

 3位の巨人戦は7年ぶりに勝ち越しを決め、相性の良い相手だが、上位3球団の中では最も残り試合が2と少ない。勝ち越してはいるが、9月18日の中日戦から9月29日のヤクルト戦にかけて12連戦の中に1試合組み込まれている。これがどのように影響してくるか気になるところ。

 打線の奮起にも期待したいところだが、CS出場するためには負担がかかるが先発投手陣の頑張りが非常に重要になってくる。
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