● DeNA 7 － 8 巨人 ○
＜20回戦・横浜＞

　巨人が終盤にもつれた接戦を制し首位・阪神との1.5差をキープ。終盤に救援陣が3点リードをひっくり返されたが、1点を追う9回に阿部と村田が揃ってタイムリーを放ち、経験豊富なベテランがチームの窮地を救った。

　巨人は先発の菅野が7回3失点と力投するも、3点リードの8回に2番手・マシソン、3番手・山口が相次いで被弾し6－7と逆転を許した。

　それでも9回表、先頭の代打・堂上が二塁打を放ちチャンスメイクすると、一死三塁としたあと、4番阿部がセンター前タイムリーを放ち同点。さらに相手の失策もあり二死一、二塁とすると、7番村田がDeNAの5番手・三上のスライダーをレフトへ運び、代走の二塁走者・吉川が勢いよく本塁へ滑り込んだ。

　巨人は1点リードの9回裏も、抑えの沢村が一死一、三塁の大ピンチ。しかし、最後は途中出場の黒羽根をセカンドゴロ併殺に仕留め何とか28セーブ目（6勝3敗）を。白星は8回に3ランを浴びた山口に付いた。

　決勝打の村田は「ファーストストライクから積極的に行こうと思っていた。いいところに飛んでくれました」と安堵の表情。さらに「逆転優勝できるように最後の1試合まで必死にやっていきた」と力を込めた。

　原監督は薄氷の勝利にも「慣れてます」とキッパリ。それでも逆転を許した救援陣については「カウントを取りに行ったボールを打たれている。バッテリーで反省してほしい」と苦言を忘れなかった。