ヤクルトとの“東京ダービー”で3連敗を喫した巨人。同一カード3連敗は今シーズン7度目で、5連敗は2度目。2日続けてスコアボードには0の文字だけがキレイに並び、「見ての通り」と原監督は足早に球場を後にした。
ここ5試合の得点は1・1・2・0・0と、打線の不振が深刻。苦しい戦いを強いられているが、それでもまだ首位と3ゲーム差の3位につけている。「自力優勝が消滅」という文字面ほどの絶望感はなく、4連覇への道が閉ざされたということもない。
いろいろあった結果、最終的にはきっちりと上に来ているという巨人の底力は今年も発揮されるか。なにかと暗い話題が先行している巨人の中において、ここから先を見据えた中で見えたポジティブな要素をまとめた。
(1)今後の日程は...
巨人は8月27日までで119試合を消化。今シーズンも残すところ24試合となった。ホーム・ビジターの内訳は12試合ずつでちょうど均等。本拠地で15の貯金を作りながら、敵地では15の負け越しを作っている巨人にとって、いかにビジターゲームの黒星を減らせるかがカギを握りそうだ。
今後はヤクルトとDeNAとの試合が6試合ずつ残り、中日と阪神が5試合ずつ、広島とは残すところわずかに2試合しか残していない。今シーズン9勝14敗と大きく負け越す広島との試合が残っていないのはプラスに働くだろう。
終盤の連戦も今のところは最大で7となっており、12連戦の広島や10連戦の阪神といったところよりはいくらかゆとりがあるという点も追い風となる。
(2)上位チームに強い左右の助っ人
4連覇へ向けて重要になってくるのが上位陣との直接対決。阪神とは5試合、ヤクルトとは6試合を残しており、こことの戦いは全て勝つくらいの勢いで行きたいところ。そこで頼りになるのが左右の助っ人、アーロン・ポレダとマイルズ・マイコラスの2人だ。
開幕前から序盤戦では不安を露呈する部分も少なくなかったが、中盤以降はローテーションの一角としてチームを支えてきた2人。特に上位につけるライバル・阪神とヤクルトに対しての好投というのが光っている。
▼ 対阪神
ポ レ ダ 5試合/4勝1敗 防御率2.43
マイコラス 4試合/3勝0敗 防御率0.93
▼ 対ヤクルト
ポ レ ダ 4試合/1勝1敗 防御率1.81
マイコラス 2試合/2勝0敗 防御率0.60
勝ち頭のマイコラスが「右前腕部の張り」により登録抹消となっている点は気がかりであるが、この2人が万全ならば逆転のチャンスは大いにある。9月・10月は助っ人コンビに注目だ。
(3)終盤の強さ
セ3連覇王者の、王者たる所以が最終盤での強さ。「なんだかんだ」で上位フィニッシュを果たす要因にもなっているのが、9月・10月の戦い方である。
巨人は07年から昨年まで8年連続で9月・10月の月間成績で勝ち越しを決めている。期間中の勝率は.631でを誇っており、最終盤での戦い方を熟知していると言える。今年も最後の一伸びで差しきる可能性は充分にあるだろう。
▼ 07年以降の9月・10月の勝率ランキング
巨人 .631(140-82-12)
中日 .570(126-95-11)
ヤクルト .500(126-126-10)
阪神 .475(114-126-9)
広島 .456(109-130-5)
DeNA .388(97-153-9)
ここ5試合の得点は1・1・2・0・0と、打線の不振が深刻。苦しい戦いを強いられているが、それでもまだ首位と3ゲーム差の3位につけている。「自力優勝が消滅」という文字面ほどの絶望感はなく、4連覇への道が閉ざされたということもない。
いろいろあった結果、最終的にはきっちりと上に来ているという巨人の底力は今年も発揮されるか。なにかと暗い話題が先行している巨人の中において、ここから先を見据えた中で見えたポジティブな要素をまとめた。
(1)今後の日程は...
巨人は8月27日までで119試合を消化。今シーズンも残すところ24試合となった。ホーム・ビジターの内訳は12試合ずつでちょうど均等。本拠地で15の貯金を作りながら、敵地では15の負け越しを作っている巨人にとって、いかにビジターゲームの黒星を減らせるかがカギを握りそうだ。
今後はヤクルトとDeNAとの試合が6試合ずつ残り、中日と阪神が5試合ずつ、広島とは残すところわずかに2試合しか残していない。今シーズン9勝14敗と大きく負け越す広島との試合が残っていないのはプラスに働くだろう。
終盤の連戦も今のところは最大で7となっており、12連戦の広島や10連戦の阪神といったところよりはいくらかゆとりがあるという点も追い風となる。
(2)上位チームに強い左右の助っ人
4連覇へ向けて重要になってくるのが上位陣との直接対決。阪神とは5試合、ヤクルトとは6試合を残しており、こことの戦いは全て勝つくらいの勢いで行きたいところ。そこで頼りになるのが左右の助っ人、アーロン・ポレダとマイルズ・マイコラスの2人だ。
開幕前から序盤戦では不安を露呈する部分も少なくなかったが、中盤以降はローテーションの一角としてチームを支えてきた2人。特に上位につけるライバル・阪神とヤクルトに対しての好投というのが光っている。
▼ 対阪神
ポ レ ダ 5試合/4勝1敗 防御率2.43
マイコラス 4試合/3勝0敗 防御率0.93
▼ 対ヤクルト
ポ レ ダ 4試合/1勝1敗 防御率1.81
マイコラス 2試合/2勝0敗 防御率0.60
勝ち頭のマイコラスが「右前腕部の張り」により登録抹消となっている点は気がかりであるが、この2人が万全ならば逆転のチャンスは大いにある。9月・10月は助っ人コンビに注目だ。
(3)終盤の強さ
セ3連覇王者の、王者たる所以が最終盤での強さ。「なんだかんだ」で上位フィニッシュを果たす要因にもなっているのが、9月・10月の戦い方である。
巨人は07年から昨年まで8年連続で9月・10月の月間成績で勝ち越しを決めている。期間中の勝率は.631でを誇っており、最終盤での戦い方を熟知していると言える。今年も最後の一伸びで差しきる可能性は充分にあるだろう。
▼ 07年以降の9月・10月の勝率ランキング
巨人 .631(140-82-12)
中日 .570(126-95-11)
ヤクルト .500(126-126-10)
阪神 .475(114-126-9)
広島 .456(109-130-5)
DeNA .388(97-153-9)