ニュース 2015.09.09. 11:30

ハイレベルな首位打者争いも…パの打率3割打者が少ない?

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打撃不振や故障で打率3割を記録できていない糸井嘉男(左)、内川聖一(中)、銀次(右)[BASEBALLKING]
 パ・リーグは柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)の2人が打率3割6分を超えるハイレベルな首位打者争いを繰り広げている。2人の活躍をクローズアップされているが、実は打率3割を超える選手が、パ・リーグでは5人しかいない。

パ・リーグ打率上位5人

1位 .364 柳田悠岐(ソフトバンク)
2位 .363 秋山翔吾(西武)
3位 .326 近藤健介(日本ハム)
4位 .314 清田育宏(ロッテ)
5位 .300 中村晃(ソフトバンク)

 昨季も打率3割以上の選手は7人だったが、今季はそれを下回る人数。3割打者が少ない原因に、常連選手の調子が今ひとつ上がってこないことが挙げられる。日本人右打者では史上初となる8年連続打率3割を目指している内川聖一(ソフトバンク)は、ここまで打率.280。月間打率を見てみると、5月、6月は打率3割以上を記録しているが、7月の月間打率が.262と下降。8月は左わき腹の張りなどもあり、月間打率.174と苦しんだ。8日の日本ハム戦で1本塁打を含む2安打5打点の活躍を見せたが、最終的に打率3割を乗せることができるだろうか。

 昨季、首位打者の糸井嘉男(オリックス)も打率.251と本来の働きを見せられずにいる。糸井も2009年から6年連続打率3割を継続中。今季はキャプテンに就任し、打撃以外にもチームを引っ張る役割も求められたが、開幕から打撃不振。さらに右肘靭帯と右腓骨筋腱損傷で登録抹消も重なり、前半戦は打率.229と低迷。後半戦に入り、徐々に本来の姿を取り戻しているが、打率3割は少し厳しい状況だ。

 昨季、糸井とシーズン終盤まで首位打者を争いリーグ2位の打率.327をマークした銀次(楽天)は、打率.295を記録しているが、規定打席に到達できていない。5月23日の西武戦で、走塁中に左足を負傷し、登録抹消。『左すね打撲』と診断され、早期復帰が見込まれていたが、『左腓骨の不全骨折』と判明し、復帰が8月中旬まで遅れたのが痛かった。

 今季はここまで5人だが、李大浩(ソフトバンク)が打率.298、角中勝也(ロッテ)が打率.293、森友哉(西武)が打率.288と故障で離脱した角中を除くと、李大浩、森の2人は3割を打つ可能性が十分にある。果たしてシーズンが終わったときに、打率3割を記録する選手が何人現れるのだろうか。

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