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決断の秋 一時代を築いた選手たちが引退へ

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ドジャース時代の斎藤隆(右)[Getty Images]
 一時代を築いてきた選手たちが今季もまた、プロ野球界を去っていく。

 12日、和田一浩(中日)、谷佳知(オリックス)が今季限りで現役引退すると報道された。さらに、8月中には斎藤隆(楽天)が今季でユニフォームを脱ぐことを決断している。

 和田は大学、社会人を経て、96年ドラフト4位で、捕手として西武に入団。当時は伊東勤、中嶋聡と球界を代表する捕手がいたこともあり、出場機会に恵まれなかった。01年オフに捕手失格の烙印を押され、外野にコンバート。このコンバートが、結果的に和田のプロ野球選手としての価値を高めることになる。

 翌02年、30歳で初めて規定打席に到達し、打率.319、33本塁打をマーク。05年には首位打者のタイトルを獲得。07年オフにFA権を行使して中日移籍後も、10年にリーグMVPに輝いた。そして今季、6月11日のロッテ戦で、史上最年長となる42歳11カ月で通算2000安打を達成。その後も一軍で活躍を続けていたが、今季で引退することになった。

 和田と同学年の谷も大学、社会人を経て、96年ドラフト2位でオリックスへ入団。1年目の97年から100試合以上に出場。2年目の98年に132試合に出場し、規定打席に到達した。01年にはシーズン新記録となる52二塁打、02年には盗塁王に輝き、03年にはシドニー五輪柔道金メダルの田村亮子と結婚。公私ともに順調だった。だが05年と06年は、不本意な成績に終わり、06年オフに巨人へ移籍。巨人1年目の07年に、チームトップの打率.318を記録し、リーグ優勝に貢献した。しかし、10年以降は出場機会が減少。14年から古巣のオリックスに戻ったが、ここでも出番がほとんどなく、今季限りでユニフォームを脱ぐことを決意した。

 8月中に現役引退を発表した斎藤は、先発と抑えの両方で活躍した。91年ドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団。2年目に先発ローテーションに定着するも、97年に右肘遊離軟骨の除去手術を行い、1年間を棒に振る。日本一となった98年に復帰し、13勝を挙げカムバック賞を受賞。01年には抑えに転向し、01年が27セーブ、02年は20セーブを挙げた。03年から再び先発に転向するも精彩を欠き、05年オフにメジャー挑戦を決意。

 06年ドジャースとマイナー契約を結ぶ。当時クローザーを務めていたガニエが故障者リスト入りしたため、入れ替わりでメジャー昇格すると、斎藤は150キロを超える直球を武器に72試合に登板し、防御率2.07を記録。07年以降もセットアッパーとして、メジャーの舞台で活躍。13年に日本球界に戻り、楽天でプレー。同年の日本一に貢献した。45歳を迎えた今季は、2試合の登板にとどまり、二軍での生活が続いていた。

 リーグ優勝やタイトル争いで盛り上がる秋ではあるが、スタープレーヤーが引退する寂しい秋でもある。

和田、谷、斎藤の通算成績

和田一浩
通算成績:1959試 率.303 本319 点1079

谷佳知
通算成績:1887試 率.297 本133 点741

斎藤隆
通算成績:402試 91勝81敗55S 防3.76(NPB)
通算成績:338試 21勝15敗84S 防2.34(MLB)

※成績は2015年9月11日時点
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