CSファーストステージ第3戦
● 日本ハム 1 - 2 ロッテ ○
<10月12日 札幌ドーム>
第3戦までもつれ込んだパ・リーグのCSファーストステージは、ロッテが2-1で日本ハムに競り勝ち、2勝1敗でファイナルステージへ進出。福岡行きの切符を掴んだ。
05年、10年に続く“下克上”を狙うロッテの先発は涌井秀章。10月6日の楽天戦で延長10回・137球を投げて以来、中5日での先発となった。
負ければ即終戦という大一番のマウンドに登ったエースであったが、立ち上がりでいきなり“躓いた”。先頭・陽岱鋼の一二塁間を襲った打球を、一塁手の井口が好捕。慌ててベースカバーへと走った涌井は、途中で足がもつれて転倒。井口が一塁ベースに滑りこむようにしてタッチをし、間一髪で打者はアウトとなったものの、涌井はベンチ裏へと下がって治療を受けることになってしまう。
しばらくしてマウンドに戻ってきた涌井であるが、2番の中島卓也には11球粘られた末に四球を与えると、続く田中賢介には右中間へ弾き返されて一死一三塁のピンチに。ここで4番・中田翔に三遊間を破られ、先制点を許した。
なおも二死満塁までピンチを広げ、昨日のヒーロー・矢野謙次を迎えたが、2球目の変化球で三ゴロに打ち取り、なんとか1失点の立ち上がり。初回だけで39球を投じる前途多難な立ち上がりとなる。
しかし、ロッテは直後の2回に先頭・井口のレフトスタンドへのソロでたちまち同点。一振りで試合を振り出しに戻す。
追いついてもらって以降の涌井は鬼気迫る投球を披露。3回は無死満塁のピンチを招くも、珍しく感情を表に出した気迫の投球で無失点で切り抜けると、4回から6回までは3人で片付け、味方の援護を待つ。
そんな涌井に打線が応えたのは7回。先頭のデスパイネが高めのボールをセンターバックスクリーンまで運び、勝ち越しのソロ。ついにロッテが試合をひっくり返す。
6回の時点で124球を投じていた涌井は7回もマウンドへ向かうも、一死から大野に安打を許し、つづく陽岱鋼に四球を与えたところで降板。球数は6日前に延長10回を投げた時よりも多い143球を数えていた。
涌井は6回と1/3を投げて被安打8、与四球4、4奪三振で1失点。走者を背負いながらも粘りの投球で初回以外は得点を許さず、エースとしての意地を見せつけた。
残ったピンチは松永が切り抜けると、8回にも3番手・大谷がピンチを招きながらストッパーの内が火消し。9回も内がイニングを跨いでゼロに抑え、1点のリードを守り抜いた。
この結果、ロッテが2勝1敗でファーストステージを突破。14日から始まるソフトバンクとのファイナルステージへ駒を進めた。ちなみに、パ・リーグは10年のロッテ以降、6年連続で3位チームがファイナルステージへ進出ということになる。
得意の“下克上”へ向けて、まずは第一歩を踏み出したロッテ。福岡へと乗り込み、14日からはリーグ2連覇チャンピオンのソフトバンクへ挑む。
● 日本ハム 1 - 2 ロッテ ○
<10月12日 札幌ドーム>
第3戦までもつれ込んだパ・リーグのCSファーストステージは、ロッテが2-1で日本ハムに競り勝ち、2勝1敗でファイナルステージへ進出。福岡行きの切符を掴んだ。
05年、10年に続く“下克上”を狙うロッテの先発は涌井秀章。10月6日の楽天戦で延長10回・137球を投げて以来、中5日での先発となった。
負ければ即終戦という大一番のマウンドに登ったエースであったが、立ち上がりでいきなり“躓いた”。先頭・陽岱鋼の一二塁間を襲った打球を、一塁手の井口が好捕。慌ててベースカバーへと走った涌井は、途中で足がもつれて転倒。井口が一塁ベースに滑りこむようにしてタッチをし、間一髪で打者はアウトとなったものの、涌井はベンチ裏へと下がって治療を受けることになってしまう。
しばらくしてマウンドに戻ってきた涌井であるが、2番の中島卓也には11球粘られた末に四球を与えると、続く田中賢介には右中間へ弾き返されて一死一三塁のピンチに。ここで4番・中田翔に三遊間を破られ、先制点を許した。
なおも二死満塁までピンチを広げ、昨日のヒーロー・矢野謙次を迎えたが、2球目の変化球で三ゴロに打ち取り、なんとか1失点の立ち上がり。初回だけで39球を投じる前途多難な立ち上がりとなる。
しかし、ロッテは直後の2回に先頭・井口のレフトスタンドへのソロでたちまち同点。一振りで試合を振り出しに戻す。
追いついてもらって以降の涌井は鬼気迫る投球を披露。3回は無死満塁のピンチを招くも、珍しく感情を表に出した気迫の投球で無失点で切り抜けると、4回から6回までは3人で片付け、味方の援護を待つ。
そんな涌井に打線が応えたのは7回。先頭のデスパイネが高めのボールをセンターバックスクリーンまで運び、勝ち越しのソロ。ついにロッテが試合をひっくり返す。
6回の時点で124球を投じていた涌井は7回もマウンドへ向かうも、一死から大野に安打を許し、つづく陽岱鋼に四球を与えたところで降板。球数は6日前に延長10回を投げた時よりも多い143球を数えていた。
涌井は6回と1/3を投げて被安打8、与四球4、4奪三振で1失点。走者を背負いながらも粘りの投球で初回以外は得点を許さず、エースとしての意地を見せつけた。
残ったピンチは松永が切り抜けると、8回にも3番手・大谷がピンチを招きながらストッパーの内が火消し。9回も内がイニングを跨いでゼロに抑え、1点のリードを守り抜いた。
この結果、ロッテが2勝1敗でファーストステージを突破。14日から始まるソフトバンクとのファイナルステージへ駒を進めた。ちなみに、パ・リーグは10年のロッテ以降、6年連続で3位チームがファイナルステージへ進出ということになる。
得意の“下克上”へ向けて、まずは第一歩を踏み出したロッテ。福岡へと乗り込み、14日からはリーグ2連覇チャンピオンのソフトバンクへ挑む。