14日、プロ野球セ・リーグの横浜DeNAベイズターズが、本拠地である横浜スタジアムの買収に乗り出していることが明らかになった。

　本拠地を運営する株式会社横浜スタジアムに対して、友好的TOB（株式公開買い付け）を年内にも開始し、来季開幕の3月末前後をメドに買収を完了させる見込みとなっている。

　2012年の“横浜DeNAベイスターズ”誕生以来、右肩上がりで観客動員数を伸ばしてきたベイスターズ。今シーズンの総動員数は181万3800人にのぼり、DeNA参入前の2011年と比べると、観客動員数で165%増という大幅な成長を見せた。さらに、公式ファンクラブの会員数も2011年と比べると4年で一気に10倍にまで増えており、チームは大きく生まれ変わったと言える。

　今回の買収は、これまで別会社が運営していた球団と球場を経営統合することが大きな目的で、無事に完了すれば、グラウンドの天然芝化や、観客席の増設、座席の色の変更など、球団がかねてから推し進めている「コミュニティ・ボールパーク化」の実現へ向けての大きな足掛かりとなる。

　積極的なファンサービスで球界に革命を起こしてきた球団が、さらなる改革へ向けて、また一歩を踏み出した。