楽天は13日、与田剛投手コーチと池山隆寛打撃コーチの就任を発表。その席で、今季33セーブを挙げた松井裕樹の先発案が持ち上がった。
与田コーチは成長著しい左腕について「先発としてもやれる力はあると思う」と説明。新体制の状況によっては、再び先発として起用する可能性を示唆した。
チームは2年連続の最下位に沈んだが、“守護神・松井”に限って見れば配置転換は大正解だった。今季は63試合に登板し、3勝2敗33セーブ、防御率0.87の成績。チーム状態もありセーブ数こそ伸び悩んだが、防御率0点台は12球団のクローザーを見渡しても、松井がただ一人だ。
制球に苦しむイメージもあったが、9イニングあたりの四球数は1年目の5.20から3.68に改善。役割が違うため単純比較はできないが、同じく奪三振数も9.78から12.82にアップし、ポテンシャルの高さを見せつけた。
マウンドでの佇まいも堂々としたもの。交流戦の阪神戦、チームは3連敗を喫したが、松井自身は2試合で計3イニングを無失点。いずれも失点即サヨナラの場面でマウンドに上がったが、アウェイの雰囲気にも負けず自らの役割を完遂した。
チーム最終戦となった10月6日のロッテ戦でも気迫あふれる投球を披露。3-3の9回、引退登板となった小山のあとを受け無死二塁のピンチでマウンドに登ったが、後続を力でねじ伏せ試合は延長戦へ。続く10回もロッテ打線に得点を許さず、今季最終登板を無失点で締め括った。
これらの活躍が認められ、今秋開催される『プレミア12』のロースター入りを果たした松井。日本代表でも救援起用される見込みで、世界の強打者相手にどんな投球をしてくれるのか楽しみだ。
だからこそ17年春開催予定と言われている『第4回WBC』に目を向けると、松井の先発転向は不安の種だ。というのも、今季のセーブ王はサファテ(ソフトバンク)、呉昇桓(阪神)、バーネット(ヤクルト)と両リーグとも助っ人投手が独占。
日本人では増井(日本ハム)、沢村(巨人)、山崎康(DeNA)らが安定した働きを見せ、彼らも『ブレ三ア12』のロースター入りを果たしたが、いずれも通年での実績に乏しく、“左の中継ぎ”という観点で見てもブルペンから松井が抜けるのは痛い。
楽天では先発、代表では救援と使い別けられればベストが、シーズン前の開催時期、調整法なども含め、楽天側が難色を示すのは確実。もちろん所属球団の意向が一番だが、小久保代表監督としては「抑えで実績を積んでほしい」というのが本音だろう。
与田コーチは成長著しい左腕について「先発としてもやれる力はあると思う」と説明。新体制の状況によっては、再び先発として起用する可能性を示唆した。
チームは2年連続の最下位に沈んだが、“守護神・松井”に限って見れば配置転換は大正解だった。今季は63試合に登板し、3勝2敗33セーブ、防御率0.87の成績。チーム状態もありセーブ数こそ伸び悩んだが、防御率0点台は12球団のクローザーを見渡しても、松井がただ一人だ。
制球に苦しむイメージもあったが、9イニングあたりの四球数は1年目の5.20から3.68に改善。役割が違うため単純比較はできないが、同じく奪三振数も9.78から12.82にアップし、ポテンシャルの高さを見せつけた。
マウンドでの佇まいも堂々としたもの。交流戦の阪神戦、チームは3連敗を喫したが、松井自身は2試合で計3イニングを無失点。いずれも失点即サヨナラの場面でマウンドに上がったが、アウェイの雰囲気にも負けず自らの役割を完遂した。
チーム最終戦となった10月6日のロッテ戦でも気迫あふれる投球を披露。3-3の9回、引退登板となった小山のあとを受け無死二塁のピンチでマウンドに登ったが、後続を力でねじ伏せ試合は延長戦へ。続く10回もロッテ打線に得点を許さず、今季最終登板を無失点で締め括った。
これらの活躍が認められ、今秋開催される『プレミア12』のロースター入りを果たした松井。日本代表でも救援起用される見込みで、世界の強打者相手にどんな投球をしてくれるのか楽しみだ。
だからこそ17年春開催予定と言われている『第4回WBC』に目を向けると、松井の先発転向は不安の種だ。というのも、今季のセーブ王はサファテ(ソフトバンク)、呉昇桓(阪神)、バーネット(ヤクルト)と両リーグとも助っ人投手が独占。
日本人では増井(日本ハム)、沢村(巨人)、山崎康(DeNA)らが安定した働きを見せ、彼らも『ブレ三ア12』のロースター入りを果たしたが、いずれも通年での実績に乏しく、“左の中継ぎ”という観点で見てもブルペンから松井が抜けるのは痛い。
楽天では先発、代表では救援と使い別けられればベストが、シーズン前の開催時期、調整法なども含め、楽天側が難色を示すのは確実。もちろん所属球団の意向が一番だが、小久保代表監督としては「抑えで実績を積んでほしい」というのが本音だろう。