8日に開幕した野球の世界大会「プレミア12」。日本は韓国との開幕戦に5-0で勝利を収め、小久保監督が記念すべき国際大会初勝利を挙げた。
歓喜から一夜明け、野球界のニュースと言えば日本の韓国戦勝利が並んだ中、そこに混じってビッグニュースが飛び込んだ。ソフトバンクの松田宣浩が、取得した海外FA権の行使を発表。かねてから憧れを抱いていたメジャーへの挑戦を表明した。
松田といえば底抜けの明るさとリーダーシップでチームを引っ張り、ソフトバンクを日本一連覇に導いた立役者の一人。現在開催中の「プレミア12」でも侍ジャパンの主力として活躍を見せている球界を代表する選手である。
今年でプロ入りから10年目を数え、海外FA権を取得した松田。チームへの愛は人一倍強いものがあるが、年齢的にも32歳を迎えたということもあり、「自分自身のプレーがメジャー球団からどのように見られているか、自分がメジャーでプレーできる可能性があるのかを探ってみたいと思って」と決断に至った。
そんな日本の元気印に対して熱心な姿勢を見せていると言われるのが、ナ・リーグ西地区に所属するサンディエゴ・パドレス。日本人選手では大塚晶則や井口資仁がかつて在籍していたチームである。
サンディエゴはいわゆる“西海岸”に位置するアメリカ有数の都市であり、一年中温暖で雨の少ない気候からスポーツチームのキャンプやスプリングトレーニングでもよく利用される土地となっている。
昨オフに大型補強を敢行したチームは、ジャスティン・アップトンにマイヤーズ、ケンプらを揃えて打線を補強し、投手陣では開幕直前に最強クローザーのキンブレルを獲得。ところが、チームは早々に優勝争いから脱落すると、最終的には74勝88敗の地区4位でシーズンを終えた。
これで地区優勝を果たした06年を最後に9年連続でプレーオフを逃したパドレス。特にチーム打率がメジャーワーストの.243と低迷し、得点も30球団中23位と貧打に苦しんだだけに、その打開策として松田に白羽の矢が立つと見られている。
チームには主に三塁でレギュラーを張り、152試合の出場で打率.270、14本、63打点とまずまずの成績を残したソラーテがいるが、今年も一塁で25試合、二塁で19試合に出場した経験を持ち、昨年は遊撃でもプレー。松田を獲得しても他のポジションで起用することができる。
果たして、松田の夢への扉は開くのか…。今年は比較的静かな秋が訪れている球界だけに、プレミア12閉幕後の大きな楽しみとなりそうだ。
本拠地:ペトコ・パーク
[2015年成績] 74勝88敗 勝率.457 = 地区4位
・最後の地区優勝は2006年。当時は地区シリーズで敗退。
・現在9年連続でプレーオフを逃している。
歓喜から一夜明け、野球界のニュースと言えば日本の韓国戦勝利が並んだ中、そこに混じってビッグニュースが飛び込んだ。ソフトバンクの松田宣浩が、取得した海外FA権の行使を発表。かねてから憧れを抱いていたメジャーへの挑戦を表明した。
松田といえば底抜けの明るさとリーダーシップでチームを引っ張り、ソフトバンクを日本一連覇に導いた立役者の一人。現在開催中の「プレミア12」でも侍ジャパンの主力として活躍を見せている球界を代表する選手である。
今年でプロ入りから10年目を数え、海外FA権を取得した松田。チームへの愛は人一倍強いものがあるが、年齢的にも32歳を迎えたということもあり、「自分自身のプレーがメジャー球団からどのように見られているか、自分がメジャーでプレーできる可能性があるのかを探ってみたいと思って」と決断に至った。
そんな日本の元気印に対して熱心な姿勢を見せていると言われるのが、ナ・リーグ西地区に所属するサンディエゴ・パドレス。日本人選手では大塚晶則や井口資仁がかつて在籍していたチームである。
サンディエゴはいわゆる“西海岸”に位置するアメリカ有数の都市であり、一年中温暖で雨の少ない気候からスポーツチームのキャンプやスプリングトレーニングでもよく利用される土地となっている。
昨オフに大型補強を敢行したチームは、ジャスティン・アップトンにマイヤーズ、ケンプらを揃えて打線を補強し、投手陣では開幕直前に最強クローザーのキンブレルを獲得。ところが、チームは早々に優勝争いから脱落すると、最終的には74勝88敗の地区4位でシーズンを終えた。
これで地区優勝を果たした06年を最後に9年連続でプレーオフを逃したパドレス。特にチーム打率がメジャーワーストの.243と低迷し、得点も30球団中23位と貧打に苦しんだだけに、その打開策として松田に白羽の矢が立つと見られている。
チームには主に三塁でレギュラーを張り、152試合の出場で打率.270、14本、63打点とまずまずの成績を残したソラーテがいるが、今年も一塁で25試合、二塁で19試合に出場した経験を持ち、昨年は遊撃でもプレー。松田を獲得しても他のポジションで起用することができる。
果たして、松田の夢への扉は開くのか…。今年は比較的静かな秋が訪れている球界だけに、プレミア12閉幕後の大きな楽しみとなりそうだ。
サンディエゴ・パドレス
ナ・リーグ西地区所属本拠地:ペトコ・パーク
[2015年成績] 74勝88敗 勝率.457 = 地区4位
・最後の地区優勝は2006年。当時は地区シリーズで敗退。
・現在9年連続でプレーオフを逃している。