オフに入り、契約更改や移籍話が中心となったプロ野球界。来季に向けて自主トレを始める選手もいるが、オフシーズン選手たちも体を休めて趣味に没頭したいところだろう。今季限りで現役引退した山本昌は、ラジコンや昆虫の飼育など多趣味で有名だ。

　現役選手を見てみると、田中将大（ヤンキース）はアイドル好き。ももいろクローバーZのファンを公言し、ライブに足を運ぶなどメンバーとの交流もあり、自身の登板時には登場曲として使用。2013年と2014年の『NHK紅白歌合戦』では、ももクロの曲紹介を担当した。

　田中は、AKB48グループとの交流もあり、今年11月には『田中将大「僕がここにいる理由」』公演をプロデュース。11月11日に更新した自身のTwitterでは「『僕がここにいる理由』公演っていいですね!!　久しぶりに劇場行きたいなぁ」とつぶやいている。シーズン中は野球で結果を残し、オフはアイドル活動に力を入れるなどオンとオフの切り替えが上手い選手といえそうだ。

　その他、釣りや漫画を趣味にする選手が多い中、プロ野球選手には珍しい趣味を持つ選手もいる。古谷拓哉（ロッテ）は、科学雑誌を愛読するほど球界きっての宇宙マニア。チームトップの9勝をマークした13年には球界では初となる科学館の一日館長を務めた。また、11月22日に行われたファン感謝デーで、中学生以下を対象にした「カモメ科学館」に京都大出身の田中英祐とともに参加し、地球や宇宙について学んでいる。

　シーズン中は趣味に、時間を充てることはなかなかできない。リフレッシュする意味でも趣味に没頭することも、選手たちにはオフの楽しみの1つかもしれない。

【現役プロ野球選手の主な趣味・特技】
田中将大（ヤンキース）アイドル活動
古谷拓哉（ロッテ）科学
マシソン（巨人）狩猟
摂津正（ソフトバンク）釣り
鈴木尚広（巨人）タンバリン
小石博孝（西武）俳句