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11年は22人も、今季はここまで保留者2人 今オフの契約更改は大人しい?

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1度目の交渉で保留した日本ハムの陽岱鋼 [BASEBALLKING]
 今オフの契約更改交渉は12月8日時点で、陽岱鋼(日本ハム)と平田良介(中日)2人が保留している。最近5年間の契約更改を振り返ると11年オフが22人、12年オフが19人と保留者が続出した時期もあったが、13年以降は5人、8人、2人と減少傾向。今オフは保留者が2人だけと大人しい契約更改となっている。

 今オフ保留した2人の最近5年間の契約更改交渉を見てみると、1度目で判を押さない年があった。陽岱鋼は、1番打者として3年ぶりのリーグ優勝に貢献した12年のオフに、年俸4600万円から大幅増となる年俸1億円を希望していたが、球団が提示した額は年俸9200万円。納得がいかず保留した。球団は2度目の交渉も、1度目と同じ9200万円を提示。「まだ、そういう選手じゃなかったんだな、と感じました」と納得してサインした。

 今年の契約更改交渉では、今季2億円から4000万円の減額提示に納得がいかず保留。自身が思った金額よりも大きく開きがあったようだ。問題となっているのが、5月4日の楽天戦で左手首を骨折したプレー。陽岱鋼は必死にプレーした中での故障とアピールしているが、球団は公傷の関係はなく、純粋な成績で評価としている。2度目の契約交渉で、スッキリと判を押せるだろうか。

 平田は昨オフの1度目の契約更改交渉で保留している。落合博満氏が13年オフにGMに就任して以降、大幅なコストカットが敢行されていたが、選手たちはみなサインしていた。平田は前年よりもアップの提示を受けたが、自身が思っていた金額と大きな差があり、1度目で判を押さなかった。それでも、2度目の交渉では、前回と同額の提示を受け入れた。

 そして今オフも、1度目の交渉でサインせず。平田は、プロ入りを目指す選手たちに中日に行きたいと思われるようになって欲しいとの思いがあり、去年と違った意味の保留と考えているようだ。球団側は昨年と同様に提示額を変えない方針を固めている。

 また、過去には保留した選手がトレードで放出されたケースもあった。当時日本ハムに在籍していた糸井嘉男(現オリックス)は、12年オフに代理人を同席させるなど2度の交渉も契約合意に至らず。13年1月にオリックスへトレード。12年のリーグ優勝に貢献した立役者だっただけに、球界に大きな衝撃を与えた。契約更改での交渉だけが放出理由とはならなかっただろうが、判断材料になったことは考えられそうだ。

 主力選手でもトレードで放出されることもあるように、お金に執着しすぎると、球団と溝が生まれる可能性もある。選手と球団が納得した形で、契約更改するのは中々難しいようだ。

2011年オフ~15年オフの契約更改交渉保留者一覧

【2011年保留者(22人)】
新垣渚(ソフトバンク)
山田大樹(ソフトバンク)
大場翔太(ソフトバンク)
高谷裕亮(ソフトバンク)
金子千尋(オリックス)
坂口智隆(オリックス)
青山浩二(楽天)
中村真人(楽天)
高須洋介(楽天)
加藤健(巨人)
矢野謙次(巨人)
鶴岡一成(巨人)
岩田稔(阪神)
能見篤史(阪神)※2度
平野恵一(阪神)※2度
吉見一起(中日)
三浦大輔(DeNA)
牛田成樹(DeNA)
渡辺直人(DeNA)
藤田一也(DeNA)
吉村裕基(DeNA)
荒波翔(DeNA)

【2012年オフ保留者(19人)】
大隣憲司(ソフトバンク)
山崎勝己(ソフトバンク)
明石健志(ソフトバンク)
江川智晃(ソフトバンク)
陽岱鋼(日本ハム)
糸井嘉男(日本ハム)※2度
T-岡田(オリックス)
木佐貫洋(オリックス)
聖沢諒(楽天)
フェルナンデス(ヤクルト)
前田健太(広島)
梵英心(広島)
山井大介(中日)
小田幸平(中日)
林昌範(DeNA)
山口俊(DeNA)
藤江均(DeNA)
王溢正(DeNA)
黒羽根利規(DeNA)

【2013年オフ保留者(5人)】
柳瀬明宏(ソフトバンク)
金子千尋(オリックス)
小窪哲也(広島)
金城龍彦(DeNA)
鶴岡一成(DeNA)

【2014年オフ保留者(8人)】
明石健志(ソフトバンク)
T-岡田(オリックス)
小山桂司(楽天)
雄平(ヤクルト)
大島洋平(中日)※2度
平田良介(中日)
須田幸太(DeNA)
大田阿斗里(DeNA)

【2015年オフ保留者(2人)】
陽岱鋼(日本ハム)
平田良介(中日)

※2度は、1年に2度交渉した選手
※金額は推定
※契約更改データは15年12月8日時点
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