日本球界初の“二刀流”選手・大谷翔平が、かねてから“二刀流”に反対の姿勢を見せている張本勲氏と直接対決!?

　11日、都内で行なわれた「最優秀バッテリー賞」の表彰式。パ・リーグの投手三冠に輝き、初めてこのタイトルを獲得した日本ハム・大谷翔平も参加した。

　表彰式では選考委員の張本勲氏と同席。かねてから出演番組などで大谷翔平の“二刀流”について批判的な見方をして来た張本氏は、大谷へ向けてその場で「公開・喝」を飛ばした。

　「早く投手一本でやってほしい。本人が（二刀流を）やりたいと言っているらしいけど、まだ子どもだから説得しないと」と先制パンチ。「今年の打撃なら私は3カ月でできる」と厳しい意見をぶつけた。

　それでも、大先輩からの一撃にも本人はどこ吹く風。投手専念については「ないですね。（来季も）やるつもりです」と一蹴した。

　大谷は3年目の今シーズン自己最多の15勝（5敗）を挙げて最多勝を獲得。防御率2.24、勝率.750もリーグトップの成績を残した。ただし、ふくらはぎのつりなど細かなケガの影響もあって登板は22試合に留まり、決して順風満帆なシーズンとは言えないものだった。

　来シーズンは「登板数を増やすこと」と語り、20勝へ向けて意欲を見せた大谷。4年目のさらなる進化に期待したい。

張本氏の「大谷評」

・「絶対に5年でダメになる」
開幕投手に内定するも、オープン戦では精彩を欠いた投球が続き、「スポーツ選手は絶対というのはないけどね。（大谷は）絶対に5年でダメになりますよ。これだけは断言できる。1つやるのも大変なのに草野球ではないし、両方上手くいくことはない」

・「体壊しますよ」
危なげない投球で開幕2連勝を飾った大谷を評価しつつも、「早くピッチャーやれと何回も言っているじゃない。体壊しますよ。肩壊しますよ」

・「久しぶりに20勝でるんじゃないの」
開幕から破竹の勢いで勝ち進み、5月の時点で7勝をマーク。「パ・リーグはやっぱり大谷。久しぶりに20勝でるんじゃないの」

・「早く二刀流辞めないとね」
6月24日のロッテ戦、完封で9勝目を飾った大谷。しかし、張本氏は「早く二刀流を辞めないとね」と断言。せっかく調子が良いところで「ケガするよ」と心配した。

・「（専念なら）あと2つか3つは勝てていますよ」
7月10日に両リーグ最速で2ケタ勝利を達成した大谷。張本氏も「いいね」と賛辞を送ったが、打率1割台に低迷する野手の方は「ダメですよ」とキッパリ。「（投手一本なら）あと2つか3つは勝てていますよ」と語った。