今年も選手の移籍が活発に行われているメジャーのストーブリーグ。この日はメジャーならではの三角トレードが成立した。

　ホワイトソックスとレッズ、ドジャースの間で成立した三角トレードは、7人の選手が絡んだ大移籍に。ホワイトソックスはレッズの大砲トッド・フレーザーを獲得した。

　フレーザーはシンシナティ・レッズに所属する29歳の三塁手。強打がウリで、ここ4年連続で2ケタ本塁打を記録中。今シーズンはキャリア最多の35本塁打を放った。

　ここ2年続けてオールスターにも選ばれており、地元開催となった今年はホームランダービーを制覇。名実ともにメジャーを代表する大砲へと成長を続けている。

　ホワイトソックスは昨年の新人王ホセ・アブレイユが打率.290、30本塁打、101打点と今年も活躍を見せたものの、打線はアブレイユの孤軍奮闘状態。総得点（622）と本塁打（136）は共にリーグ最下位と打線の迫力に欠けていた。

　フレーザー獲得のため、ホワイトソックスは3人の若手有望株をドジャースへと放出。ミカ・ジョンソンとトレイス・トンプソンは今シーズンメジャーデビューを果たすなど、それぞれ25歳、24歳と若手ながら活躍に期待ができる選手たちであったが、来年の勝負に賭けたという格好だ。

　フレーザーを放出したレッズは、ドジャースから3名の選手を獲得。ホセ・ペラザは21歳の若手内野手で、メジャー全体で見ても高い評価を受けている有望株の一人。フレーザーとはタイプは違うものの、将来を見据えた交換となった。

トレード成立

＜ホワイトソックス＞
フランセリス・モンタス（投手）
ミカ・ジョンソン（内野手）
トレイス・トンプソン（外野手）
　↓
＜ドジャース＞
ホセ・ペラザ（内野手）
ブランドン・ディクソン（内野手）
スコット・シェブラー（外野手）
　↓
＜レッズ＞
トッド・フレーザー
　↓
＜ホワイトソックス＞