メジャーリーグのストーブリーグは、今年も活発だ。

　今年は特に投手が豊作。年換算にして40億超えという超大型契約を結んだザック・グリンキー（ドジャース→ダイヤモンドバックス）をはじめ、7年総額2億1700万ドル（約264億円）という投手史上最高の契約を掴んだデービッド・プライス（ブルージェイズ→レッドソックス）に、最近ではジョニー・クエトがジャイアンツへの移籍を決めるなど、早くも札束が飛び交っている。

　そんな中、MLB公式サイト『MLB.com』に掲載された「市場に残る10人の魅力的な投手」という記事で、日本の前田健太の名前が1番に挙がった。

　『MLB.com』のフィル・ロジャース記者が挙げた10人のリストは以下の通り。

1.前田健太（広島）
2.マイク・リーク（ジャイアンツ）
3.チェン・ウェイン（オリオールズ）
4.スコット・カズミアー（アストロズ）
5.ヨバニ・ガヤード（レンジャーズ）
6.ダグ・フィスター（ナショナルズ）
7.ヘンダーソン・アルバレス（マーリンズ）
8.クリフ・リー（フィリーズ）
9.マーク・バーリー（ブルージェイズ）
10.イアン・ケネディ（パドレス）

　未だにメジャーで実績を残す好投手が残る中、1番手で紹介されたのは前田だった。

　ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指している27歳右腕は、大本命と言われたダイヤモンドバックスがグリンキーの獲得に成功し、有力候補のひとつに挙げられていたジャイアンツもクエトを獲得と、移籍先の候補に挙げられていたチームが次々に投手の補強を成功させた。

　それでも、ドジャースを筆頭にカージナルスやエンゼルス、オリオールズにマリナーズ、ヤンキースといったところの名前が挙がり、ロジャース記者も「どこに行ってもフィットするだろう」と太鼓判を押す。

　広島はポスティングシステムの譲渡金を上限である2000万ドル（約24億円）に設定したとみられ、各チームはそのことを考慮に入れる必要があるが、争奪戦は必至と見られている。

　果たして、前田はどのユニフォームを着てプレーしているのか…。彼の動向は、海の向こうアメリカでも注目を集めている。