公式サイトが「開幕投手争い」を特集
日本から遅れること約3週間…。いよいよアメリカでもスプリングトレーニングが幕を開ける。
一般的に投手陣が先に始まり、3月を迎える前後に野手陣がキャンプインするというのがアメリカの通例。ケガからの復活を目指すダルビッシュ有や田中将大、さらにはこのオフ新たに海を渡った前田健太などなど、いよいよ注目の新シーズンがはじまる。
そんな中、MLB公式サイト『MLB.com』に各チームの開幕投手争いを題材にした記事が掲載された。「開幕投手の決断」と題された記事では、30球団の開幕投手を『満場一致』、『有力』、『混戦』、『大混戦』に分類して予想している。
『満場一致』となったのは、半分近い14チーム。前田健太が加入するドジャースは、大黒柱のクレイトン・カーショーの名前が挙がり、岩隈久志が所属するマリナーズはフェリックス・ヘルナンデスの名前が挙げられた。
その他、ダイヤモンドバックスはドジャースから移籍したザック・グリンキー、レッドソックスはブルージェイズから移籍したデービッド・プライスと、FA市場を賑わせた2人も新天地で開幕ゲームを任されることになるのが間違いないと見られている。
日本人投手の名前も!
『有力』は8チーム。ヤンキースのところでは田中将大の名前が記されている。
記事では「田中でないとしたら、オフの手術の不安が拭えなかった場合だけだろう」とされており、経過が順調であれば田中が開幕投手を務める可能性が高いとのこと。実現すれば2009年の黒田博樹(当時ドジャース)以来、日本人として史上4人目の大役となる。
田中といえば16日に第一子となる男の子が生まれたばかり。パパになって迎える2016年シーズンは、開幕から目が離せない。
また、レンジャーズはコール・ハメルズの名前が挙がったが、「ダルビッシュがいたらおもしろい争いになっていただろう」と復活を目指す右腕の名前も挙がった。
ダルビッシュは昨年、開幕投手に内定していながらキャンプ中にヒジの故障が発覚して離脱。トミー・ジョン手術を受け、1シーズンを丸々棒に振った。
記事では「ダルビッシュがトミー・ジョン手術から完全復活を果たしていればおもしろい開幕投手争いになっていただろう」と前置きした上で、「現実的にはダルビッシュの復帰は5月中とみられ、ハメルズで大方決まりだろう」としている。
野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹につづき、史上4人目となる日本人開幕投手は誕生するのか…。メジャーの開幕は現地時間4月3日(日本時間4月4日)、田中に注目が集まるヤンキースは現地時間4月4日(4月5日)となっている。
▼ MLB公式サイトによる開幕投手予想
◎ 満場一致
[アストロズ] ダラス・カイケル
[アスレチックス] ソニー・グレイ
[カブス] ジェーク・アリエッタ
[ダイヤモンドバックス] ザック・グリンキー
[ドジャース] クレイトン・カーショー
[ジャイアンツ] マディソン・バムガーナー
[インディアンス] コリー・クリューバー
[マリナーズ] フェリックス・ヘルナンデス
[マーリンズ] ホセ・フェルナンンデス
[ナショナルズ] マックス・シャーザー
[レイズ] クリス・アーチャー
[レッドソックス] デービッド・プライス
[タイガース] ジャスティン・バーランダー
[ホワイトソックス] クリス・セール
○ 有力
[エンゼルス] ギャレット・リチャーズ
[ブルージェイズ] マーカス・ストロマン
[ブレーブス] フリオ・テヘラン
[カージナルス] アダム・ウェインライト
[パイレーツ] ゲリット・コール
[レンジャーズ] コール・ハメルズ
[ロッキーズ] ホルヘ・デラロサ
[ヤンキース] 田中将大
△ 混戦
[メッツ] ジェイコブ・デグローム
[オリオールズ] クリス・ティルマン
[パドレス] ジェームズ・シールズ
[レッズ] アンソニー・デスクラファニ
▲ 大混戦
[ブリュワーズ] ジミー・ネルソン
[フィリーズ] アーロン・ノラ
[ロイヤルズ] ヨーダノ・ベンチュラ
[ツインズ] アービン・サンタナ