直近5年の開幕投手を振り返る...
3月25日(金)、いよいよプロ野球の2016年シーズンが開幕する。約半年間の長丁場で行われるペナントレースの戦い。最後に笑っているのはどのチームなのか、今から目が離せない。
まず開幕戦に関して気になるところといえば、「誰が先発を務めるのか」というところ。どのチームも取りたいシーズン初戦だけに、エース同士の火花散る投げ合いに期待が高まる。
ここでは、各チームの直近5年の開幕投手に注目。エース対決を制し、最もチームを勝利に導いているのは誰なのか…。近年の“開幕男”を調査した。
5年間で4戦3勝!飛び抜けた強さを誇る摂津
近年は続けて開幕投手を務める投手が減っている中、4年連続で開幕を任されたソフトバンクの摂津正が3勝を記録。他のエースたちよりも頭ひとつ抜けだしている。
4年目の昨年、ロッテ・涌井秀章との投げ合いに敗れて連勝は3でストップしたものの、内容としては8回2失点(自責は0)と力投を見せた。
もちろん強力打線と強力リリーフ陣というダブルの“安心作用”はあるものの、毎年のように大役のプレッシャーと戦い、その中で4戦3勝、防御率も1.30という安定感はさすがの一言。
今年も工藤公康監督から大役を仰せつかり、自身が持つ球団記録を更新する5年連続の開幕投手が決定済み。チームの3連覇へ向けて、球界屈指の“開幕男”が先陣を切る。
4年連続で大役を務める則本は摂津との投げ合い
摂津と同じく、直近5年間で4度の開幕投手を務めているのが成瀬善久。現在はヤクルトに在籍している左腕は、4試合で1勝2敗と負け越しを作っている。
また、ルーキーイヤーから3年連続で開幕投手を任されている楽天の則本も、ここまで1勝2敗と1つの負け越し。4年連続の登板が内定している今年、星を五分に戻すことができるか……。ケガなどなく順当に行けば、“開幕男”の摂津と投げ合うことになる。
さらに、5年という短い期間の中、2球団に跨って開幕投手を務めたのがロッテの涌井秀章。西武時代の2011年と2012年が1勝1敗で、ロッテ移籍2年目となる昨年、3年ぶりの開幕白星を挙げた。涌井も開幕を務めることがすでに内定しており、昨年開幕初先発で初勝利を挙げた“怪物”大谷翔平と激突する。
パ・リーグ各球団のここ5年の開幕投手と勝敗は以下の通り。今年も熱い戦いに期待したい。
【直近5年間・パ6球団の開幕投手と勝敗】
<ソフトバンク>
2015年 摂津 正 ●
2014年 摂津 正 ○
2013年 摂津 正 ○
2012年 摂津 正 ○
2011年 和田 毅 △
<日本ハム>
2015年 大谷翔平 ○
2014年 吉川光夫 ○(勝:増井浩俊)
2013年 武田 勝 ○(勝:矢貫俊之)
2012年 斎藤佑樹 ○
2011年 ダルビッシュ有 ●
<ロッテ>
2015年 涌井秀章 ○
2014年 成瀬善久 ●
2013年 成瀬善久 ○(勝:服部泰卓)
2012年 成瀬善久 ○
2011年 成瀬善久 ●
<西武>
2015年 牧田和久 ○
2014年 岸 孝之 ●
2013年 岸 孝之 ●
2012年 涌井秀章 ●
2011年 涌井秀章 ○
<オリックス>
2015年 ディクソン ●
2014年 金子千尋 ●(負:海田智行)
2013年 金子千尋 ●(負:比嘉幹貴)
2012年 フィガロ ●
2011年 木佐貫洋 △
<楽天>
2015年 則本昂大 ●
2014年 則本昂大 ○
2013年 則本昂大 ●
2012年 田中将大 ●
2011年 岩隈久志 ○
【2016年・開幕戦と開幕投手】
※開幕投手は監督から発表済みのもの
楽天(則本昂大) - ソフトバンク(摂津正)
<Koboスタ宮城 16時00分>
・最近5年の開幕戦
楽:○●●○●
ソ:△○○○●
西武(菊池雄星) - オリックス(未発表)
<西武プリンス 18時00分>
・最近5年の開幕戦
西:○●●●○
オ:△●●●● ※4連敗中...
ロッテ(涌井秀章) - 日本ハム(大谷翔平)
<QVCマリン 18時30分>
・最近5年の開幕戦
ロ:●○○●○
日:●○○○○ ※4連勝中!