ボールを動かしソフトB打線を翻弄
ヤクルトのドラフト1位右腕・原樹理投手が21日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に先発登板し、5回無失点と好投した。
原は初回、1番本多を鋭く沈むツーシームで空振り三振に仕留めると、続く福田は左飛。10日の巨人戦でともに猛打賞を記録した好調1・2番を簡単に退けると、同じく巨人戦で本塁打を放っていた3番柳田に対しては、カットボールで詰まらせ二ゴロに打ち取った。
2回は野手の失策もあり一死一、二塁のピンチを背負ったが、7番中村を二併打に退けピンチ脱出。4回は福田に四球、柳田には左安を浴び無死一、二塁とされたが、4番内川の投直を素早い反応で好捕。そのまま落ち着いて二塁へ転送し、ここでも併殺を完成させた。
続く長谷川も遊飛に打ち取りピンチ脱出。5回も一死一塁から8番今宮を遊併に仕留め、5回を3安打無失点、1三振1四球の内容で降板した。
原は武器であるシュートとカットを両コーナーに集め、ソフトバンク打線を44球で料理。この日は9番打者として打線にも入り、1打席目は送りバント失敗。2打席目は遊失の打撃結果だった。
登板前は「(ソフトBは)えげつない打線。怖いです」と話していた右腕だが、マウンドでは強気の内角攻めが光り堂々の5回零封。オープン戦3試合11イニング無失点とし、開幕先発ローテーション入りをグッと近づけた。