苦楽をともにした金子、近藤一から安打
ヤクルトの坂口智隆外野手が9日、昨季まで在籍した古巣・オリックスとのオープン戦(京セラドーム)に「1番・中堅」で先発出場。金子千尋、近藤一樹、両投手からヒットを放ち、チームの勝利(3-2)に貢献した。
1回表、坂口の名がコールされると、オリックスファンが陣取る右翼スタンドからも大きな声援が送られた。金子と対戦した第1打席では、追い込まれたあとの直球を叩き中前へクリーンヒット。6回は無死一塁の場面で2番手の近藤一と対戦し、好機を広げる右安をマークした。
8回裏の守備からベンチに退いたが、この日も4打数2安打と結果を残し、オープン戦打率は.407。この活躍に真中監督も「好調だね」と頬を緩めた。
坂口は2002年から近鉄・オリックスでプレーし、11年には175安打を放ち最多安打のタイトルを獲得した。守っても08年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。近年は故障や打撃不振などで精彩を欠き、昨オフ、オリックスから減額制限を超える契約提示を受け、自ら自由契約を選択したのちヤクルト移籍を果たした。
新天地ではキャンプ中から俊足好打ぶりを発揮し、復活をアピール。昨季不在だった1番、正中堅手の最適者として、開幕スタメン入りへ邁進している。