虎の“正捕手候補”が12年目の開花へ...
プロ野球開幕まであと10日…。オープン戦も21日までで終了となり、いよいよ本番モードに突入していく。
多くの選手がポジション獲得へ向け、キャンプやオープン戦でアピールを続けてきた。もちろん途中で競争に敗れる者、プロの壁にぶち当たる者も大勢いたが、ここまで順調に歩みを進め、開幕スタメンを勝ち取りそうな選手もいる。
阪神のプロ12年目・岡崎太一がそれに当てはまる。04年の自由獲得枠で阪神に入団し、将来の正捕手候補として期待されるも、一軍の最多出場は2012年の19試合が最高。昨季はわずか1試合の出場にとどまり、二軍でも30試合の出場と“レギュラー”とは程遠い存在だった。
今季から就任した金本知憲監督も、14日に行われた『セ・リーグファンミーティング 2016』で「僕の中でも正直、岡崎はなかった」と明かしていたが、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチは、ディフェンス面では阪神捕手陣の中で「最も高い」と評価。
課題だった打撃も金本監督、片岡篤史打撃コーチらの指導により、着実に成長。10日のオープン戦・DeNA戦では、タイムリーを含む2本の二塁打を記録。金本監督も「かっこええ構えになった。レギュラーに近い」と絶賛した。14日現在、オープン戦に8試合出場して打率.385、1打点の成績を残している。
阪神の捕手陣を見ると、ライバルで打撃を売りにする梅野隆太郎が打率.400を記録しており、昨季最も多くスタメンマスクを被った鶴岡一成もいる。それでも、攻守で存在感を見せる岡崎が新体制では一歩リード。開幕マスクを被る可能性が高そうだ。
レオの遊撃手争いをリードする2年目内野手
西武の2年目・外崎修汰も開幕スタメンを掴みそうな勢いだ。
遊撃を本職とする外崎は、14年のドラフト3位で入団。1年目の昨季はイースタンで最多の27盗塁をマークし、一軍でも43試合に出場した。
ショートが手薄なチームの中で、2年目内野手の評価はうなぎ登り。13日に行われた巨人とのオープン戦でも、高木勇人から本塁打を放つなど3安打で2打点と活躍。武器である足でもここまで3盗塁を記録しており、開幕スタメンを一気に手繰り寄せた。
昨季まで一軍での出場機会が少なかった選手たちは、開幕スタメンを勝ち取ることができるだろうか。