ニュース 2016.03.28. 17:45

ドラ6左腕が新人初勝利1番乗り!広島・仲尾次オスカルという男

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広島のルーキー仲尾次オスカル
 広島のドラフト6位ルーキー・仲尾次オスカルが2番手で登板した27日のDeNA戦で、1回を無失点に抑え、新人一番乗りでプロ初勝利を手にした。

 オスカルは、ブラジル出身の25歳。28日に誕生日を迎えた。則本昂大(楽天)、小川泰弘(ヤクルト)、浅村栄斗(西武)、チームメイトでは中田廉、上本崇司などが同学年にあたる。

 オスカルの経歴を見てみると、高校はブラジルのカントリーキッズ高を卒業し、白鴎大に進学した09年に来日。1年春のリーグ戦から4試合に登板し3勝をマークすると、2年春には6勝2敗、防御率1.04の成績を残して、最優秀防御率、最多勝のタイトルなど獲得しリーグ戦の優勝に大きく貢献した。

 3年秋に最優秀防御率、4年秋に最多勝を記録するなど、大学時代はリーグ戦通算59試合に登板して、28勝13敗、防御率2.33の成績。抜群の安定感を誇ったオスカルだが、4年時の12年ドラフトでは志望届を提出するも、プロ入りは叶わず。

 大学卒業時のプロ入りは逃したが、13年春に行われた第3回WBCブラジル代表に選出されている。1次ラウンドの日本戦に登板し、1イニング目こそ無失点に抑えたが、2イニング目に井端弘和に同点タイムリーを浴びて降板。後を受けて登板した投手が打たれたこともあり、敗戦投手となっている。

 社会人はHondaでプレー。WBC直後の13年3月に行われたスポニチ大会では、リリーフで3試合に登板し、同大会初優勝の立役者となり、自身は胴上げ投手となった。2年後のプロ入りを目指し、結果を残してきたが、またもプロ入りならず。それでも、3年目の15年10月に行われたドラフト会議で広島からドラフト6位で指名を受け、3度目の正直で“プロ入り”を果たした。

 オスカルは6位入団ながらも、キャンプを一軍で過ごし、オープン戦では8試合に登板して、防御率0.00と存在感を見せた。開幕一軍を勝ち取ると、25日のDeNAとの開幕戦でデビュー。0回2/3を無失点に抑えた。27日には同点の7回から登板し、1回を1安打無失点。その裏、味方が勝ち越しに成功し、プロ初勝利を手にした。

 3度目の正直でプロ入りした苦労人。1年目から勝ちパターンに割って入り、新人王を獲得することができるだろうか。
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