ロッテ期待のハタチがプロ初先発
3月30日のロッテ-楽天戦。ロッテ期待の若手が初めて先発のマウンドを任された。
プロ3年目・二木康太。背番号64のハタチに、ライトスタンドのロッテファンは大きな声援を送った。
鹿児島情報高時代、2年秋、3年春と2連続で九州大会へ出場。187センチの長身から放たれる角度のある速球で、プロのスカウトの目に留まるようになる。
甲子園出場こそ果たせなかったが、2013年にドラフト6位でロッテから指名を受けた。
プロ1年目はじっくり二軍で鍛えられ、プロで戦っていくのに必要な体力と技術を養っていく。そして昨年、二木は二軍の先発ローテーションに加わり、登板機会を増やしていく。
特に8月15日の楽天戦では、9回一死までノーヒットノーランを続ける快投。8月は2勝1敗、防御率1.71と結果を残し、イースタンリーグの月間MVPも獲得する。
この成長を一軍の首脳陣は見逃さない。シーズン最終盤の10月5日に一軍登録されると、同日の日本ハム戦に3回から2番手として登板。一軍のマウンドに立った。6回にレアードにタイムリーを許すが、5回1失点とまずまずの一軍デビュー。希望を感じさせる滑り出しを見せた。
課題と希望のプロ初先発
迎えた3年目の今年、春季キャンプから一軍入りを果たすと、練習試合、オープン戦と好投。チャンスをモノにしていく。
そして、オープン戦最後の登板となった3月21日の中日戦。最後の試練で6回1失点の力投を見せると、開幕ローテーション入りをその手に掴んだ。
30日の楽天戦では、序盤3回はピンチを迎えながら粘りの投球で得点を許さず。初勝利へ向けて力投を見せるも、4回に捕まる。
二死一塁からゴームズに甘く入ったボールを強打され、適時二塁打を浴びて先制される。さらに5回には岡島に三塁打を打たれると、暴投で生還を許して0-2に。なおも銀次、ウィーラーと連打され3点目を奪われると、続く今江に内野安打を打たれたところで交代を告げられ、悔しい途中降板となった。
二木は結局4回2/3を投げて、被安打10、3失点という投球内容で敗戦投手に。試合後には「こういう形になって悔しいです」と悔しさを露わにした二木だが、4回までに5つの三振を奪い、四死球を一つも与えなかったという点では今後に大きな期待を感じさせるプロ初先発だった。
今度はプロ初勝利を目指して……。二木は次回の先発機会に向けて前をしっかりと見据えている。