開幕週のMVPをルーキーが独占するのは初めて
現地時間4月11日(日本時間12日)、メジャーリーグの2016年シーズン最初の週間MVPが発表。ナ・リーグはロッキーズのトレバー・ストーリー、ア・リーグはアストロズのタイラー・ホワイトがそれぞれ受賞した。
メジャー開幕週(4月4日~10日まで)の週間MVPを受賞したのは、なんと両リーグともにルーキーだった。
ナ・リーグのMVPに選出されたストーリーは23歳の遊撃手で、今年メジャーデビューを果たしたばかりという超新星。チーム事情によって空いたショートのポジションで開幕スタメン入りを果たすと、開幕戦でいきなり好投手・グリンキーに2発を浴びせる鮮烈なデビューを飾る。
するとそこから3戦連続で本塁打を放ち、デビューから3戦連発という史上初の快挙を達成。最終的にはこの記録を4試合まで伸ばし、開幕6試合で7本の本塁打を放つという驚異的なキャリアのスタートを飾った。
期間中の6試合の成績は打率.333、7本塁打で12打点。放った9安打中7本が本塁打で、長打率は1.111、OPSは1.468という異次元の数字を叩き出している。
怖いもの知らずで突き進むルーキーの快進撃はどこまで続くのか。これからのストーリーに注目だ。
また、ア・リーグで選出されたホワイトも、まだ25歳と若い一塁手。この男も今年がメジャーデビューというルーキーだ。
開幕戦は代打出場も、メジャー初打席で初安打をマーク。2戦目からスタメンに名を連ねるようになると、そこから2安打、3安打、3安打と驚異の固め打ち。現地時間7日から9日にかけては3試合連続で本塁打も放ち、無安打に終わったのは現地時間10日のブリュワーズ戦だけ(3打数0安打)だった。
期間中の6試合で打率.556、3本塁打を放ち、10安打を記録。一気にスターダムを駆け上がろうとしている。
ちなみに、週間MVPの表彰が始まった1974年以降、開幕週のMVPを獲得した新人は過去に2人だけ。両リーグ揃って新人が獲得するのは史上初のことになる。
ド派手なスタートを決めた2人のスーパールーキーから目が離せない。
▼ トレバー・ストーリー(ロッキーズ)
守備位置:内野手(遊撃手)
生年月日:1992年11月15日(23歳)
投打:右投右打
[成績] 6試 打率.333 本7 点12 出塁率.357 長打率1.111 OPS1.468
※期間中(現地4月4日~10日)のもの
▼ タイラー・ホワイト(アストロズ)
守備位置:内野手(一塁手)
生年月日:1990年10月29日(25歳)
投打:右投右打
[成績] 6試 打率.556 本3 点9 出塁率.591 長打率1.167 OPS1.758
※期間中(現地4月4日~10日)のもの