ソフトバンクの高谷は5勝1敗1分
12日の西武戦で、5年ぶりに日本球界に復帰したソフトバンクの和田毅が、日本で1643日ぶりに勝利を飾った。和田をリードした斐紹(あやつぐ)にとっても、先発マスクを被って今季初勝利を挙げた試合となった。そこで、途中交代などを考慮せず、12球団の捕手が先発マスクを被った試合の勝敗を見ていきたい。
炭谷銀仁朗(西武)、嶋基宏(楽天)、中村悠平(ヤクルト)、小林誠司(巨人)の4人は開幕から全試合スタメン出場していることもあり、チームの勝敗にダイレクトに直結している。その中でも、嶋が正捕手を務める楽天は2年連続で最下位に沈んでいるが、今季はここまで8勝5敗1分で2位に付ける。途中交代は4試合あるが、試合の勝敗がある程度見えているものが多い。
また、正捕手を固定せずに2人から3人で回す球団もある。ソフトバンクは高谷裕亮、斐紹、鶴岡慎也の3人が先発マスクを被っているが、7試合で先発出場した高谷は5勝1敗1分と結果を残している。高谷は今季、武田翔太、千賀滉大、バンデンハークの3人の先発投手とバッテリーを組んでいるが、昨季から無傷の11連勝中のバンデンハークとは、昨季を含めると5勝0敗、防御率1.80と相性が良い。
一方、まだ今季一度もチームに勝ちをもたらす事ができていない捕手もいる。オリックスの伊藤光だ。今季、5試合で先発マスクを被ったが0勝5敗の成績。伊藤といえば、14年に金子千尋と最優秀バッテリー賞を受賞し、侍ジャパンにも選出されたこともある実力者。しかし今季は、金子とバッテリーを組んだ4月9日のソフトバンク戦で、5回途中ノックアウトされるなど金子、伊藤ともに苦しんでいる。
捕手は試合中、グラウンドの監督ともいわれる重要なポジション。チームの勝敗を大きく左右するだけに、先発マスクを被った試合はチームに勝利を多く運びたいところだろう。
12球団先発マスクを被った時の勝敗
・ソフトバンク
高谷裕亮
成績:7試 5勝1敗1分
斐紹
成績:6試 1勝4敗1分
鶴岡慎也
成績:1試 0勝1敗
・日本ハム
大野奨太
成績:7試 2勝5敗
市川友也
成績:7試 4勝3敗
・ロッテ
田村龍弘
成績:13試 7勝5敗1分
吉田裕太
成績:2試 2勝0敗
・西武
炭谷銀仁朗
成績:14試 8勝6敗
・オリックス
伊藤光
成績:5試 0勝5敗
山崎勝己
成績:8試 3勝5敗
・楽天
嶋基宏
成績:14試 8勝5敗1分
・ヤクルト
中村悠平
成績:15試 5勝9敗1分
・巨人
小林誠司
成績:16試 9勝6敗1分
・阪神
梅野隆太郎
成績:10試 6勝4敗
岡崎太一
成績:6試 3勝2敗1分
・広島
会沢翼
成績:7試 4勝3敗
石原慶幸
成績:8試 5勝3敗
・中日
桂依央利
成績:8試 4勝3敗1分
杉山翔大
成績:8試 3勝4敗1分
・DeNA
戸柱恭孝
成績:14試 4勝9敗1分
高城俊人
成績:2試 1勝1敗
※途中交代などは考慮せず