好投もリリーフが打たれ、2勝目が消滅...
メジャー初先発となった前回のパドレス戦で、投げては6回無失点の好投、打っては初本塁打という鮮烈なメジャーデビューを飾ったドジャースの前田健太。
その前田は現地時間4月12日(日本時間13日)、ドジャースタジアムの本拠地開幕戦となるダイヤモンドバックス戦で今シーズン2度目の先発マウンドに登った。
晴天の下、そして満員の観衆に囲まれ、初めてドジャースタジアムのマウンドに足を踏み入れた前田。実は登板前日の11日は誕生日であり、28歳となってから初のマウンドとなる。
初回はいきなり1番のセグラに死球を許すが、3番の強打者・ゴールドシュミットを空振り三振に仕留めるなど、後続を抑え無失点。続く2回には無死から連打を浴びて無死二、三塁と絶体絶命のピンチを迎えるも、まずは7番・トマスを三振。さらに8番のコルビン、9番・アメッドをいずれも内野ゴロに斬って取り、この難局を切り抜ける。
するとその裏、ドジャースは5番・ケンドリック、6番・トンプソンの連打で相手先発コルビンを攻め、その後一死一、三塁とチャンスを迎える。
ここで、8番のエリスが初球でスクイズを敢行。これが決まって三塁走者のケンドリックが生還。待望の先制点を挙げ、前田を援護する。
援護をもらった前田は3回表をこの試合初めての三者凡退で終えると、4回は得点圏にランナーを背負いながら、要所を締める投球でダイヤモンドバックス打線を封じていく。
5回、一死からセグラに安打を打たれて二死一塁の場面を迎えるも、セグラの盗塁を女房役のエリスが好送球で阻止。エリスの攻守に渡る活躍が光り、前田は勝利投手の権利を得た。
その後、6回のマウンドにも立った前田は難なく二死とするが、5番のカスティーヨに安打を許す。さらに続くラムに対してはカウント3ボール・1ストライクから投じたスライダーを引っ張られ、打球はライトへの長打となってしまう。
メジャー初失点かと思われたが、ここも素早い中継プレーで一塁から本塁を狙ったカスティーヨを封殺。バックの好プレーによってここも無失点で切り抜けた。
前田は前回同様、6回を投げ切ったところでお役御免。6回を95球、被安打5、奪三振4、与四死が2、無失点とこの日も先発の役割を果たす。前回と比べるとコントロールに課題を残したが、2試合を投げて12イニング連続無失点。快調な投球を続けている。
ところがその後、7回に前田に代わって登板したドジャースの2番手・バイエズが二死からアメッドに本塁打を打たれてしまい、1-1の同点に。前田の2勝目が消えた。
さらに8回には、ドジャース3番手のハッチャーがゴールドシュミットに一発を浴びて1-2。9回にも追加点を取られると、追いかけるドジャースは9回裏に1点を返すが、反撃も届かず。2-4で敗れ、ドジャースはホーム開幕を勝利で飾ることは出来なかった。