現在2連敗中も、開幕から好調が続く今年のロッテ。先発ローテーションも確立されつつある。昨年の最多勝投手で、ここまで4戦4勝とエースに相応しい成績を残している涌井秀章。入団から2年連続2ケタ勝利を続けている石川歩、ソフトバンクから移籍してきたスタンリッジ、昨年自己最多の8勝をマークした大嶺祐太、プロ3年目の大型右腕・二木康太…。
しかし、毎年先発ローテーションに入っていたあのピッチャーの名前がない。背番号19、唐川侑己だ。唐川が開幕の先発ローテーション入りを逃したのは、プロ1年目の2008年以来となる。
唐川は千葉・成田高校2年の時、2年生エースとしてセンバツに出場。小松島戦で10三振を奪う完封勝利を挙げ注目を集めた。翌年春もセンバツに出場し、その独特のゆったりとしたフォームから繰り出される140キロ後半のストレートと鋭いスライダー、抜群のコントロールで評価を高めていく。仙台育英・佐藤由規、大阪桐蔭・中田翔とともに「高校BIG3」と呼ばれ、07年の高校生ドラフトでは1巡目でロッテと広島が競合。抽選の結果、地元球団のロッテに入団が決まる。
そしてプロ1年目の08年、唐川はその実力を見せつける。4月26日のソフトバンク戦にプロ初先発すると、勝利投手となりプロ初白星。5月3日の西武戦でプロ初完投、13日の日本ハム戦で8回2失点で勝利と初登板から3連勝を飾る。後半戦は不調に終わるも高卒ルーキーで5勝を挙げる。
ところが、翌年以降はなかなか勝ち星を増やせずにいた。09年は一年間先発ローテーションに入るが前年と同じく5勝。翌10年もシーズン途中のケガもあって6勝と二ケタの壁を破れない。しかし11年、前半戦だけで8勝を挙げ初のオールスターに出場。後半戦も白星を重ね最終的には12勝6敗と初めて二ケタ勝利に到達する飛躍の年となった。その後も8勝、9勝と安定した成績を残していく。
順調に行くかに見えたが14年、唐川に試練が訪れる。開幕から早々に打たれ降板する場面が増え、シーズン途中で二軍へ降格。再昇格を果たすが4勝9敗と負け越す。さらに昨年はシーズン初先発の日本ハム戦で4回途中8失点という乱調で二軍降格に。一軍復帰後に3連勝と復活したかに見えたが、シーズンを通じて波に乗り切れずシーズン終盤は二軍生活を余儀なくされた。入団当初、キラキラと光を放っていたが、年々その輝きは色褪せてきている。
プロ9年目となった今年、キャンプから二軍で過ごしている唐川はイースタンリーグに先発として登板。ここまで3勝1敗となっている。「将来のエース候補」と言われてきた男だけに、現在の状況に甘んじてはいられない。ここ数年続く悪循環を断ち切り、まずは昨年8月15日以来となる一軍のマウンドを目指し、何としても結果を残したい。
しかし、毎年先発ローテーションに入っていたあのピッチャーの名前がない。背番号19、唐川侑己だ。唐川が開幕の先発ローテーション入りを逃したのは、プロ1年目の2008年以来となる。
唐川は千葉・成田高校2年の時、2年生エースとしてセンバツに出場。小松島戦で10三振を奪う完封勝利を挙げ注目を集めた。翌年春もセンバツに出場し、その独特のゆったりとしたフォームから繰り出される140キロ後半のストレートと鋭いスライダー、抜群のコントロールで評価を高めていく。仙台育英・佐藤由規、大阪桐蔭・中田翔とともに「高校BIG3」と呼ばれ、07年の高校生ドラフトでは1巡目でロッテと広島が競合。抽選の結果、地元球団のロッテに入団が決まる。
そしてプロ1年目の08年、唐川はその実力を見せつける。4月26日のソフトバンク戦にプロ初先発すると、勝利投手となりプロ初白星。5月3日の西武戦でプロ初完投、13日の日本ハム戦で8回2失点で勝利と初登板から3連勝を飾る。後半戦は不調に終わるも高卒ルーキーで5勝を挙げる。
ところが、翌年以降はなかなか勝ち星を増やせずにいた。09年は一年間先発ローテーションに入るが前年と同じく5勝。翌10年もシーズン途中のケガもあって6勝と二ケタの壁を破れない。しかし11年、前半戦だけで8勝を挙げ初のオールスターに出場。後半戦も白星を重ね最終的には12勝6敗と初めて二ケタ勝利に到達する飛躍の年となった。その後も8勝、9勝と安定した成績を残していく。
順調に行くかに見えたが14年、唐川に試練が訪れる。開幕から早々に打たれ降板する場面が増え、シーズン途中で二軍へ降格。再昇格を果たすが4勝9敗と負け越す。さらに昨年はシーズン初先発の日本ハム戦で4回途中8失点という乱調で二軍降格に。一軍復帰後に3連勝と復活したかに見えたが、シーズンを通じて波に乗り切れずシーズン終盤は二軍生活を余儀なくされた。入団当初、キラキラと光を放っていたが、年々その輝きは色褪せてきている。
プロ9年目となった今年、キャンプから二軍で過ごしている唐川はイースタンリーグに先発として登板。ここまで3勝1敗となっている。「将来のエース候補」と言われてきた男だけに、現在の状況に甘んじてはいられない。ここ数年続く悪循環を断ち切り、まずは昨年8月15日以来となる一軍のマウンドを目指し、何としても結果を残したい。