大谷は防御率1.86も白星なし…
プロ野球が開幕してから、まもなく1カ月。先発投手に目を向けると、涌井秀章(ロッテ)が開幕から4戦4勝、菅野智之(巨人)も2試合連続完封を含む3勝と好スタートを切った。
一方で、勝利を挙げられていない先発投手がいる。昨季パ・リーグ投手三冠に輝いた大谷翔平(日本ハム)がその一人だ。2年連続開幕投手を務めた大谷は、3月25日のロッテとの開幕戦で、7回を3失点にまとめるも敗戦投手。4月1日のソフトバンク戦は、初回に3点の援護をもらい、大谷も6回を1失点に抑えマウンドを後にする。しかし、リリーフ陣が打ち込まれ、勝ち星を手にすることができなかった。
10日の楽天戦では8回を6安打1失点に抑えるも、打線の援護がなく0-1で敗れ2敗目。さらに17日のロッテ戦では、2回に中村奨吾にフェンス直撃の2点タイムリー二塁打を浴びたが、8回2失点で降板した。
大谷は打線の援護にも恵まれていないが、実は4試合中3試合で、先制点を奪われていることも未勝利に関係しているかもしれない。ただ、防御率はリーグ4位の1.86と安定しており、初白星はそう遠くはなさそうだ。
ルーキー今永、3年目の田口は援護に恵まれず…
セ・リーグでは、紅白戦、オープン戦で結果を残し、開幕ローテーションを勝ち取ったDeNAのドラフト1位ルーキー・今永昇太が、勝利を挙げられずにいる。今永は、ここまで3試合に登板しているが、初登板の3月29日巨人戦、4月5日の中日戦は、いずれも援護なし。さらに4月14日の阪神戦も6回途中3失点も、打線は1点しか奪うことができず、3敗目を喫した。
また、高卒3年目の田口麗斗も白星がない。田口は、エース・菅野智之、昨季9勝を挙げた高木勇人に次ぎ開幕3戦目の先発を任された。初登板となった3月27日のヤクルト戦で、6回を1失点と好投したが勝ち負けはつかず。続く4月2日の広島戦、9日の中日戦も、QS(6回以上3自責点以内)を記録。しかし、16日の広島戦で、3回8安打4失点で降板すると、翌17日に一軍登録抹消となっている。
昨季は、中日のバルデスが好投しながらも、初登板から9試合白星なしということもあった。勝ち星がない投手たちは、早く1勝を挙げたいところだろう。
規定投球回に到達している投手で未勝利
【パ・リーグ】
大谷翔平(日本ハム)
成績:4試 0勝2敗 防1.86
バンヘッケン(西武)
成績:4試 0勝3敗 防5.57
金子千尋(オリックス)
成績:4試 0勝2敗 防7.11
【セ・リーグ】
今永昇太(DeNA)
成績:3試 0勝3敗 防2.79
田口麗斗(巨人)
成績:4試 0勝1敗 防3.27
原樹理(ヤクルト)
成績:4試 0勝2敗 防5.57
※成績は4月18日終了時点