高山はチームに欠かせない存在感
プロの世界に飛び込んだドラフト1位で入団したルーキーたちは、一軍の戦力としてプレーする選手もいれば、将来一軍で活躍するために、汗を流している選手がいる。
一軍で活躍する選手を見ると、大卒組のドラ1が多い印象だ。その中でも、高山俊(阪神)は、早くもチームに欠かせない存在感を発揮している。16日の中日戦はスタメンから外れたが、その他の試合は全て「1番・左翼」で先発出場。3月31日のヤクルト戦と4月5日の巨人戦では1試合4安打をマーク。明治大学時代、六大学野球通算安打記録を塗り替えた男は、プロの世界でも“安打製造機”ぶりを発揮している。
高山と同じ左打ちの外野手で、オリックスのドラ1・吉田正尚は、開幕から全試合スタメン出場中。キャンプ中に右脇腹を痛める場面もあったが、なんとか開幕に間に合い、3月25日の西武戦から新人記録に並ぶ開幕6戦連続安打をマーク。ここまで17試合に出場して、打率.254、0本塁打、3打点の成績を残している。
投手では、今永昇太(DeNA)、原樹理(ヤクルト)などが、開幕から先発ローテーションの一員として投げている。ただ、今永が0勝3敗、原が0勝2敗とプロ初白星を手にできていない状況だ。
平沢は二軍で打撃好調
一方、高卒組では、球団史上初となる高卒野手で開幕一軍を掴んだオコエ瑠偉(楽天)が、11試合に出場。故障者が相次ぎ二軍降格となったが、3月26日のソフトバンク戦ではプロ初盗塁を決めるなど、武器とする俊足でアピールした。
オコエと同じく開幕一軍入りを果たすのではないかと言われていた平沢大河(ロッテ)は、開幕二軍スタートとなったが、二軍で打率.339、3本塁打、10打点と結果を残す。4月16日のヤクルトとの二軍戦では「7番・遊撃」で先発出場し、2ランを含む3安打3打点の活躍を見せた。
投手は、昨年夏の甲子園を制した東海大相模でエースだった小笠原慎之介(中日)が二軍戦に3試合登板。先発した4月10日の阪神戦では、6回途中4安打、4奪三振、4四死球、3失点と試合を作った。
ドラフト1位ルーキーの成績
●ソフトバンク高橋純平
成績:一、二軍ともに登板なし
●日本ハム
上原健太
成績:3試 0勝0敗 防3.60 ※
●ロッテ
平沢大河
成績:17試 率.339 本3 点10 ※
●西武
多和田真三郎
成績:1試 0勝0敗 防0.00 ※
●オリックス
吉田正尚
成績:17試 率.254 本0 点3
●楽天
オコエ瑠偉
成績:11試 率.000 本0 点0
●ヤクルト
原樹理
成績:3試 0勝2敗 防5.29
●巨人
桜井俊貴
成績:1試 0勝1敗 防8.31
●阪神
高山俊
成績:18試 率.309 本1 点8
●広島
岡田明丈
成績:1試 0勝0敗 防2.70
●中日
小笠原慎之介
成績:3試 0勝1敗 防6.00 ※
●DeNA
今永昇太
成績:3試 0勝3敗 防2.79
※は二軍成績
成績は2016年4月16日現在