29日、阪神戦に先発した横浜のルーキー今永昇太。プロ入り初勝利をかけ、敵地甲子園に乗り込んだ今永は、ルーキーらしからぬ快投をみせた。
4万6185人が詰めかけた甲子園球場の観客が、試合開始と同時に静まり返った。先頭打者の高山から三振を奪うと、初回の3人を三者連続三振に斬ってとると、4回まで四球を1つ与えたのみで、奪った三振は「9」。ほぼパーフェクト。ノーヒットノーランさえ意識させるようなピッチングだった。
終わってみれば、6回2/3を投げ、3安打2失点。そして奪った三振は「14」。失った2点は、プロ入り初本塁打となった阪神の陽川に打たれた失投だったが、その本塁打以外の投球はまさに圧巻だった。が、しかし今永は負けた。
この日の今永は、開幕してから5戦目の登板だった。自身のデビュー戦となった3月29日の巨人戦こそ4点を失ったものの、その後は安定した投球をみせ、前回の登板22日の巨人戦では強力巨人打線を1点に抑えてみせた。
しかし今永は未勝利である。勝ち星がないのが不思議な成績。 防御率こそ5位の成績だが、奪三振数は菅野より上の43。奪三振数だけ見れば、セ・パ両リーグ見ても、楽天の則本昂大、岩貞祐太に続く3位の堂々たる成績なのだ。この投球内容で未勝利。
そう、打線の援護がないのである。前回登板の巨人戦も1失点に対し、打線の得点は0。この日も2失点に対し、1得点と打線の援護が全くない。しかし、勝てない理由を、打線の援護だけにするのはいかがなものか。29日の試合では4回に味方打線が先制点を奪い、勝利投手の権利がかかる5回に入った。その矢先、自らの失投で陽川に逆転弾を浴びてしまったのである。
援護できない打線、1点を守りきれない今永の甘さ。そして試合展開による運の左右。今永が勝てない理由が、どれなのかは分からない。ただ、1つ言えることは、素晴らしい投手であり、球界を代表する左腕にも成り上がる力を持っているということ。
初勝利の日は近い。この試合を見守った甲子園の阪神ファンも、きっとそう思ったと思う。
4万6185人が詰めかけた甲子園球場の観客が、試合開始と同時に静まり返った。先頭打者の高山から三振を奪うと、初回の3人を三者連続三振に斬ってとると、4回まで四球を1つ与えたのみで、奪った三振は「9」。ほぼパーフェクト。ノーヒットノーランさえ意識させるようなピッチングだった。
終わってみれば、6回2/3を投げ、3安打2失点。そして奪った三振は「14」。失った2点は、プロ入り初本塁打となった阪神の陽川に打たれた失投だったが、その本塁打以外の投球はまさに圧巻だった。が、しかし今永は負けた。
この日の今永は、開幕してから5戦目の登板だった。自身のデビュー戦となった3月29日の巨人戦こそ4点を失ったものの、その後は安定した投球をみせ、前回の登板22日の巨人戦では強力巨人打線を1点に抑えてみせた。
しかし今永は未勝利である。勝ち星がないのが不思議な成績。 防御率こそ5位の成績だが、奪三振数は菅野より上の43。奪三振数だけ見れば、セ・パ両リーグ見ても、楽天の則本昂大、岩貞祐太に続く3位の堂々たる成績なのだ。この投球内容で未勝利。
そう、打線の援護がないのである。前回登板の巨人戦も1失点に対し、打線の得点は0。この日も2失点に対し、1得点と打線の援護が全くない。しかし、勝てない理由を、打線の援護だけにするのはいかがなものか。29日の試合では4回に味方打線が先制点を奪い、勝利投手の権利がかかる5回に入った。その矢先、自らの失投で陽川に逆転弾を浴びてしまったのである。
援護できない打線、1点を守りきれない今永の甘さ。そして試合展開による運の左右。今永が勝てない理由が、どれなのかは分からない。ただ、1つ言えることは、素晴らしい投手であり、球界を代表する左腕にも成り上がる力を持っているということ。
初勝利の日は近い。この試合を見守った甲子園の阪神ファンも、きっとそう思ったと思う。