福井は1日の中日戦、5回途中6失点
昨季ブレイクの兆しを見せた福井優也(広島)と大嶺祐太(ロッテ)の2人が、苦しんでいる。
福井は昨季自己最多の9勝をマークし、今季から投手キャプテンに就任。エース・前田健太がドジャースへ移籍し、さらなる活躍を期待されたが、ここまでは思うような結果を残せていない。
先発した1日の中日戦では、1点リードの3回に先頭の投手・ネイラーに二塁打を浴びると、一死後、亀沢恭平に適時二塁打、さらに二死二塁からビシエドに逆転の適時二塁打を打たれた。その裏すぐさま同点に追いついてもらったが、直後の4回に守備のミスから1点を失う。5回は先頭のビシエドから3連打で、1点を失い降板。後を受けた戸田隆矢が堂上直倫に2点適時二塁打を浴び、福井は4回0/3を投げ、10安打6失点。
前回登板した4月24日の阪神戦でも7回を投げ6失点と、2試合続けて大量失点を喫してしまった。今季は球が真ん中に集まり、それを痛打される傾向にある。ジョンソン、黒田博樹、野村祐輔が開幕から安定した投球を続けているだけに、福井も本来の調子を早く取り戻し、チームの勝利に貢献したいところだ。
大嶺祐は制球に苦しむ…
昨季8勝を挙げた大嶺祐は、エースの涌井秀章、同学年の石川歩、ソフトバンクから加入したスタンリッジに次ぐ存在として期待された。
今季初登板となった3月26日の日本ハム戦で、6つの四死球を出すなど、4回4失点で降板。続く4月2日のオリックス戦で今季初勝利を挙げるも、9日の西武戦が5回4失点、16日の日本ハム戦も6回5失点。そして、5月1日の日本ハム戦では、2回途中5失点でノックアウト。
特に気になるのが、四死球の多さ。5試合で22イニングを投げて、19個も与えている。元々制球が良いタイプの投手ではなかったが、昨季制球力が上がり、同年7月26日の楽天戦では無四球完封勝利を達成。制球の安定と共に、成績がアップした。昨季のような働きをするためには、制球力の改善がカギを握りそうだ。
福井と大嶺祐の2人は、今季苦しい投球が続いているが、シーズンは始まったばかり。昨季の良かった姿を1日でも早く取り戻したいところだ。