2試合連続でサヨナラ負けを喫するなど、守護神2年目の楽天・松井裕樹が苦しんでいる。昨季は球団新記録となる33セーブをマークし、同年11月に行われた『プレミア12』では侍ジャパンに最年少で選出。抑え2年目の今季は、昨季以上の活躍が期待された。
シーズンが開幕してからは初登板から5試合連続無失点と好スタートを切ったものの、4月10日の日本ハム戦で今季初失点。17日のソフトバンク戦では4点リードの9回からマウンドに上がるも、代打・吉村裕基に同点3ランを浴びるなど4点を失った。
その後、6試合連続無失点で調子を取り戻したかのように思われたが、1点リードの9回に登板した5月5日のロッテ戦で、中村奨吾に3ランを打たれるなど6失点。14日のロッテ戦では井口資仁、15日の試合でデスパイネと、2試合連続でサヨナラ打を浴びた。
今季、調子があがらない原因の1つに右打者の成績が挙げられる。昨季は右打者に対して、被打率.128(148打数19被安打)と抑え込んだが、今季は15日終了時点で、被打率.319(47打数15被安打)と跳ね上がる。特に本塁打を打たれた吉村と中村、サヨナラ打を浴びた井口とデスパイネはいずれも右打者だった。
8-8の11回裏からマウンドにあがった15日の登板を見ても、フェンス直撃の二塁打を打たれた先頭の細谷は右打者。中村奨吾が犠打を送り、三塁に進められると、清田育宏を四球。最後は、右のデスパイネにサヨナラ打を打たれた。
また、球種別で見ると、チェンジアップの被打率が昨季の.115(96打数11被安打)から今季は.333(18打数6被安打)に悪化。昨季はチェンジアップを武器に打者を打ち取っていたが、今季はここまで数字上では、勝負球をかなり捉えられている。
不安要素ばかりではない。奪三振率は昨季が12.82だったが、今季も12.76と高い奪三振率を誇る。対左打者の成績も、昨季が被打率.182(99打数18被安打)だったが、今季も被打率.182(22打数4被安打)と対戦打者数は違えど、被打率は昨季と同じだ。
復調のカギは“右打者”とチェンジアップでいかに封じるかがポイントになっていきそうだ。シーズンは始まったばかり。課題を克服し、昨季までの調子を1日も早く取り戻して欲しいところだ。
松井裕樹の今季成績
19試 0勝3敗7S 防6.38
右打者の対戦成績
今季:被打率.319(47-15) 被本3 与四球10 奪三15
昨季:被打率.128(148-19) 被本2 与四球23 奪三61
シーズンが開幕してからは初登板から5試合連続無失点と好スタートを切ったものの、4月10日の日本ハム戦で今季初失点。17日のソフトバンク戦では4点リードの9回からマウンドに上がるも、代打・吉村裕基に同点3ランを浴びるなど4点を失った。
その後、6試合連続無失点で調子を取り戻したかのように思われたが、1点リードの9回に登板した5月5日のロッテ戦で、中村奨吾に3ランを打たれるなど6失点。14日のロッテ戦では井口資仁、15日の試合でデスパイネと、2試合連続でサヨナラ打を浴びた。
今季、調子があがらない原因の1つに右打者の成績が挙げられる。昨季は右打者に対して、被打率.128(148打数19被安打)と抑え込んだが、今季は15日終了時点で、被打率.319(47打数15被安打)と跳ね上がる。特に本塁打を打たれた吉村と中村、サヨナラ打を浴びた井口とデスパイネはいずれも右打者だった。
8-8の11回裏からマウンドにあがった15日の登板を見ても、フェンス直撃の二塁打を打たれた先頭の細谷は右打者。中村奨吾が犠打を送り、三塁に進められると、清田育宏を四球。最後は、右のデスパイネにサヨナラ打を打たれた。
また、球種別で見ると、チェンジアップの被打率が昨季の.115(96打数11被安打)から今季は.333(18打数6被安打)に悪化。昨季はチェンジアップを武器に打者を打ち取っていたが、今季はここまで数字上では、勝負球をかなり捉えられている。
不安要素ばかりではない。奪三振率は昨季が12.82だったが、今季も12.76と高い奪三振率を誇る。対左打者の成績も、昨季が被打率.182(99打数18被安打)だったが、今季も被打率.182(22打数4被安打)と対戦打者数は違えど、被打率は昨季と同じだ。
復調のカギは“右打者”とチェンジアップでいかに封じるかがポイントになっていきそうだ。シーズンは始まったばかり。課題を克服し、昨季までの調子を1日も早く取り戻して欲しいところだ。
松井裕樹の今季成績
19試 0勝3敗7S 防6.38
右打者の対戦成績
今季:被打率.319(47-15) 被本3 与四球10 奪三15
昨季:被打率.128(148-19) 被本2 与四球23 奪三61