ニュース 2016.05.23. 13:10

立教の粘り届かず…明治が「完全優勝」で3季ぶりV

【東京六大学野球・春季リーグ戦2016】
~リーグ優勝決定戦~
● 立教大 1 - 3 明治大 ○
<5月23日 神宮>

 勝った方が優勝という大一番。東京六大学野球の優勝決定戦は、明治大が立教大に3-1で勝利。2014年秋以来となる2年・3季ぶりの栄冠を手にした。

 首位・明治大、2位・立教大で迎えた直接対決。勝ち点を取った方が優勝という中、21日の初戦は明治が先勝。全5校から勝ち点を挙げる「完全優勝」に王手をかけるも、22日の第2戦は立教が競り勝って逆王手。3季ぶりの明治か、33季ぶりの立教か…。優勝の行方は23日の最終決戦へともつれ込んだ。

 実に17年ぶりという優勝を目指す立教は、3連投となる先発・田村伊知郎が気迫の投球。スコアボードに0を並べていく。しかし、打線も明治のエース・柳裕也から走者こそ出しながらも打ち崩せず、前半5回までは0-0で進んでいった。

 迎えた6回表、立教は柳を攻め立てて一死満塁の大チャンス。ところがここでもあと一本が出ず、一ゴロ併殺で無得点。どうしてもホームが遠い。

 するとその裏、好投を続けてきた田村が明治の9番・加勢に出塁を許すと、犠打で走者を進められた後、2番の逢沢にセンターオーバーの二塁打。ついに均衡を破られてしまう。

 それでも直後の7回表、立教も飯迫が二塁打で出塁。犠打で進めて一死三塁から、8番に入るピッチャーの田村がセンターへ弾き返すクリーンヒット。力投続ける背番号「18」が自らのバットで試合を振り出しに戻した。

 しかしその裏、田村はかんたんに二死を取りながら、連打を許して一、二塁とピンチ。すると明治はここで先発・柳に代えて代打・宮崎をコール。二塁走者にも代走を投入して勝負をかけると、宮崎は速球にバットを折られながらもセンター前へと落とす執念の一打。タイムリーで明治が勝ち越し点を挙げた。

 なおも一、三塁から、加勢の三塁線を襲うゴロが内野安打となり、明治がさらに追加点。二死からの4連打で2得点を叩き出す善波監督の執念の采配を前に、田村はノックアウト。マウンドを降りた。

 立教はその後、藤田から守護神・沢田の投手リレー繋いで食い下がるも、明治の2番手・星を攻略することはできず。1-3で敗れ、17年・33季ぶりの優勝にはあと一歩届かなかった。

 一方の明治は、全対戦を2勝1敗で勝ち越し、全5校から勝ち点を挙げる「完全優勝」を達成。早稲田(45回)、法政(44回)に次ぐ通算38回目の優勝を掴んだ。
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