ニュース 2016.05.26. 07:30

イチローの日米通算記録 米評論家の声は?

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安打記録更新に期待がかかるマーリンズのイチロー
 今季のイチローは、1試合4安打を2度記録するなど“安打製造機”ぶりを発揮している。昨季まで、メジャーで積み上げた安打数は2935本。15年でのこの数字は、1年平均で196本。とんでもない数字だ。日本プロ野球では1278本。9年間での数字で、1年平均では142本となる。

 昨季まで日米通算安打数は、4213本。これは、ピート・ローズのメジャー最多4256安打に、43安打に迫る数字だ。3000本まで65本、最多安打更新まで44安打として、今季に挑んだイチロー。現在の安打数は25本で、どちらの達成も時間の問題だろう。

 さて、この日米通算という数字。米国内では比較的、受け入れられているように思う。「日米通算でも、イチローが最多安打保持者だ」「日米通算でも、日本が米国と比べてレベルが劣っていないことはWBCの結果を見れば明らかだ」など、報道も好意的だ。

 理由ははっきりしている。かりに、イチローが20歳からメジャーでプレーしていたと仮定する。日本は当時130試合制で、メジャーは162試合制。メジャーでも毎年200本を打っていたと考えることは自然だ。すると、200本×7=1400本で、18歳、19歳のときに打った安打を合計すると、1436安打になる。昨季までの2935本と合計すると、4371安打となり、すでにメジャー最多安打を打っていることになるのだ。

 一方で、否定的な見方をする向きもある。「日本での記録は除外するべき。日本と米国では、野球も違うし、レベルも違う」「やはり日米通算は参考記録。日本とメジャーの数字を合計することに合理性はない」などの意見だ。もちろん、理解はできる。ただ、これを主張する人は、むしろ日本の評論家に多いというのが気になる。

 開幕前、イチローの今季は代打専門と決めつけ、こんな試算をするメディアがあった。

 『1年間、代打で200打席に立つとして、65本のヒットを打つには、打率.325が必要になる。42歳という年齢からすれば、打率.300は難しい。日米通算でローズの記録は超えられても、3000本安打は難しいのではないか』。だが、それは杞憂に終わりそうだ。

 その昔、世界の王貞治が、756本の本塁打を放ったとき、米国中も“世界記録”にわいたという。当時は、ハンク・アーロンの755本塁打がメジャー最多だった。最終的に王は868本塁打まで伸ばした。日本球界だけでなく、メジャーでも800本塁打を打った選手はいない。偉大な記録だろう。

 ここで、イチローと王を比較する必要もないし、比較する根拠もないことはわかっている。ただ、王の記録は“日本球界だけ”でのもの。日米通算でもない。それでも、米国内では“世界一”と認めているのだ。かりに、王がメジャーでプレーしていたら、本塁打数は400本塁打程度だったとする検証結果も出ている。球場の広さや飛ばないボールなどを計算した結果だという。

 イチローの安打記録は、日米通算でも決して“まやかし”ではない。それは、イチローがメジャーでプレーし続けていた場合でも同じか、あるいは、それ以上の安打を打っていたはずだからだ。

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