ニュース 2016.05.26. 15:30

首位を走る広島 好調な打線を支える“レギュラー候補生”

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勝負強さを発揮する広島の鈴木誠也

勝負強い打撃を披露する鈴木誠


 首位を走る広島。チーム打率.278、262得点、51本塁打はいずれもリーグトップ。菊池涼介、丸佳浩、新井貴浩、エルドレッドといった主力選手たちの活躍が好調の要因の1つではあるが、レギュラーを目指す選手たちの奮闘もチームを支えている。

 高卒4年目の鈴木誠也が当てはまる。春季キャンプ終盤に右太もも裏の筋挫傷で離脱し、開幕は二軍スタート。4月5日に一軍登録されると、出遅れを取り戻すかのように打ちまくっている。特に4月26日からの1週間は、15打点をマークした。

 打率は.268とあまり高くはないが、得点圏では打率.316と勝負強さが光る。25日の巨人戦では、5点リードの6回二死一、二塁から田原誠次からレフトスタンド上段に突き刺す豪快な3ランを放った。鈴木誠は5番エルドレッドの後を打つ6番という打順で、きっちりと走者を還している。


ルナの代役以上の働きを見せる安部


 故障で離脱中のルナに代わって、三塁で出場することの多い安部友裕も存在感を見せる。3、4月は15試合に出場して、打率.226(48-18)といまひとつだったが、5月は打率.375(48-18)と好調。

 5月21日の阪神戦では、2点を追う9回に代打で登場し、守護神・マテオから同点の2ランを放った。安部も得点圏打率.416と勝負強さを発揮しており、ルナの不在を感じさせない働きで、チームの勝利に貢献する。


松山は新井、エルドレッドの休養した際に結果を残す


 松山竜平は代打での出場が多いが、新井貴浩、エルドレッドが休養した際には先発出場し、結果を残している。「4番・左翼」で出場した5月22日の阪神戦では、第2打席でメッセンジャーから逆転の3ランを放つと、8回には左の高橋聡文から2ラン。

 この日は4安打、2本塁打、5打点と大暴れ。これまで左投手がマウンドに上がったときは、代打や出場機会に恵まれなかったケースが多かった。この一発は大きなアピールになったに違いない。

 その他にも代打だけでなくスタメンでも結果を残す小窪哲也、19日のヤクルト戦でサヨナラタイムリーを放った天谷宗一郎といった選手たちも良い働きを見せている。
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