殿堂入り選手の息子が...
現地時間10日、メジャーのドラフト会議2日目に起こった家族のドラマが話題を呼んでいる。
トロント・ブルージェイズの5巡目(全体162番目)で名前を呼ばれたのは、ノートルダム大学のキャバン・ビジオ内野手。メジャー通ならばピンと来たかもしれないが、かつてアストロズで活躍した殿堂入り二塁手、クレイグ・ビジオ氏の息子である。
ただし、ただの親子プレーヤーであればさほど珍しいことではない。今回この指名が話題を集めた理由は、キャバンの指名を伝えたある“人物”にあった。
今回のドラフトで、キャバンの名前を呼んだ人物の名前がコナー・ビジオ。なんとキャバンの実の兄だったのだ。
インターンとしてMLBコミッショナーオフィスで働いていたコナーは、今回のドラフトで選手名を告げる大役を仰せつかっていた。そんな中で訪れた、弟の指名。指名されたキャバンも歓喜の中で「聞いたことがある声だと思った。まるで兄の声に聞こえた。彼がドラフト会議に関わっていたなんてクールだよ」と喜びを語っている。
実は兄であるコナーも、昨年のドラフト会議では34巡目で指名された“選手”であったが、契約には至らず。夢は弟に託される形となった。
全米も驚いたドラマチックな展開。プロとしての第一歩を踏み出したキャバンのこれからに注目が集まる。