痛烈なライナーが右ひざ付近を直撃
ドジャースの前田健太が14日(日本時間15日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発したが、2点リードの6回に打球を右足に受け緊急降板した。
前田は初回、1番セグラに粘られると、10球目のカーブを三塁線へ運ばれいきなり無死二塁のピンチを招いた。続くラムにも2球目のスライダーを打たれ、これが右翼線への先制適時打。だが、二塁を狙った打者走者のラムを、右翼手・トンプソンが見事な返球で刺した。
これで落ち着きを取り戻した前田は、後続ふたりとを打ち取ったあと、2回は三人でピシャリ。3回も連続三振で前の回から3者連続としたが、二死から安打と四球で一、二塁とされたあと、3番ゴールドシュミットに中前適時打を許した。
それでも5回、ドジャース打線奮起。一死から6番ペダーソンが反撃の狼煙となる10号ソロを放つと、後続が2者連続四球を選んだあと、9番前田はキッチリと送りバント決めた。そして二死二、三塁から1番アットリーが逆転となる2点適時打を中前へ運んだ。
前田は1点リードでその裏のマウンドに上がったが、一死一塁から、2安打を許している1番セグラを打席に迎える。ここはツーシームで詰まらせたが、三塁前へ転がった打球を自ら処理。素早い動きで一塁はアウトのタイミングだったが、ワンバウンド送球を一塁手・ゴンザレスが捕球できず、ボールがファウルグラウンドを転々とする間に、同点となる一塁走者が生還した。
それでもバックアップした右翼手・トンプソンが、またも二塁へ好返球。オーバーランしていた打者走者のセグラはアウトとなり、逆転のピンチを未然に防いでくれた。
すると3-3の6回、ドジャースは先頭の3番ターナーの6号ソロで勝ち越し。さらに二死からペダーソンが2打席連発となる11号ソロを右翼席へ運び、5-3とリードを2点に広げた。
6回もマウンドに上がった前田だったが、ここでアクシデントが襲う。先頭ゴールドシュミットの強烈な投直が、前田の右ひざ付近を直撃。それでもボールを拾い一塁はアウトにしたが、直後にマウンド付近に倒れ込んだ。
続投は不可能で、降板時はトレーナーらの肩を借りながらベンチへ。この試合は結局5回1/3を6安打6三振3失点の内容。自責点は2で、防御率は2.75となった。
ドジャーズはその後、救援陣が1点を失ったがリードを保ったまま終盤戦へ。勝利投手の権利は前田が保持している。