2年連続甲子園をめざす清宮幸太郎の戦い
“スーパー1年生”は甲子園に戻ってくることができるだろうか――。
8月7日に聖地・甲子園で開幕する「第98回全国高校野球選手権大会」。18日には早くも沖縄で予選が開幕しており、いよいよ球児たちの夏が近づいてきた。
やはり今年も注目を集めているのが、早稲田実業の清宮幸太郎。2年生になった“怪物”は、早くも高校通算50本塁打に到達するなど、今年もその打棒を炸裂させている。
高校野球界のスターを今年も聖地で見ることができるか…。期待度は高いが、その道のりはとても険しい。
甲子園へ行くためには“7勝”が必要
清宮を擁する早実は、ハイレベルな西東京地区を勝ち上がらなければ甲子園への切符を掴むことが出来ない。
西東京という地区は、“群雄割拠”という言葉がぴったりと当てはまる。今年も大混戦が予想されており、どこが勝ち上がってもおかしくないような状態だ。
第1シードには春季大会でベスト4に入った東海大菅生、第2シードは春ベスト8の八王子学園八王子が入り、あの名門・日大三高が第3シード。ほかにも都立ながら実力十分な日野高などなど、実力は拮抗している。
加えて、ノーシード勢も高レベル。まず早実がノーシードからの挑戦であり、2014年の優勝校・日大鶴ケ丘もノーシードから。桜美林や創価の私立勢に加え、昭和や小平の都立勢も虎視眈々と勝ち上がりを狙う。
ちなみに、ノーシードの早実がこの大混戦を制するためには、なんと“7勝”が必要になる。聖地への道のりは、やっぱり厳しい。
今度はチームを甲子園へ“導く”番
西東京地区の組み合わせ抽選会も終わり、早実の初戦は7月10日の啓明学園戦に決まった。
順調にいけば4回戦で古豪・国士舘か法政と激突し、続く5回戦が第2シードの八王子学園八王子。この5回戦が最大のヤマ場となりそうだ。
八王子学園八王子といえば、春季東京大会で大健闘を見せたチーム。東東京で関東一高と双璧を担う二松学舎大付と大接戦を演じるなど、その実力は証明済みだ。一筋縄ではいかない相手なのは間違いない。
昨夏、早実は第4シードとして3回戦から登場し、6連勝で甲子園への切符をつかんだ。しかし、注目を集めた清宮へのマークは厳しく、西東京大会では本塁打なしに終わっている。
今年は昨年より1つ多い“7連勝”へ。カギを握るのは、やはり清宮のバットだろう。昨年の予選の悔しさと甲子園、日本代表の戦いで得た経験を糧に、今こそ1年間の成長を見せつける時。今度はチームを引っ張る立場としての活躍に期待がかかる。
日本中から熱視線を受ける“スーパー高校生”。清宮幸太郎の2度目の夏が、まもなく幕を開ける。