6月は4試合に登板して4勝
日本ハムの大谷翔平が26日のオリックス戦に、「5番・投手」で出場し、投げては7回を無失点に抑え7勝目、打っては先制点のきっかけとなる内野安打を放つなど、投打にわたり勝利に貢献した。
特に目立ったのがピッチング。初回、四死球でピンチを招くも、4番のT-岡田を一併殺に打ち取る。2回以降も走者を出しながらの投球も、走者をホームに還さず、5回まで無失点に抑える。
5点リードで迎えた6回のピッチングは圧巻だった。3番の小田裕也を158キロのストレートで3球三振に仕留めると、4番・T-岡田もスライダーで空振り三振。そして、最後は奥浪鏡を160キロのストレートで見逃し三振に抑え、この回を3者三振で抑えて見せた。
大谷は続く7回も、オリックス打線を0に抑え、この回限りで降板した。これで大谷は、6月5日の巨人戦で失点したのを最後に、3試合無失点。6月の月間防御率は、驚異の0.29を記録している。
3、4月は未勝利
今年の大谷は、どちらかといえば、17試合連続安打を記録するなど、“野手・大谷”の評価が高かった。一方“投手・大谷”は、2年連続開幕のマウンドを託されるも、3、4月は、5試合に登板して、0勝2敗と未勝利。昨オフに実施した肉体改造が上手くいっていないのではとの声や、野手に専念すべきといった声が多かった。
そういった声をかき消すように、5月以降は白星を重ねている。5月に3勝を挙げると、6月は4戦4勝。気が付けば、7勝を挙げており、リーグ最多勝利の和田毅(ソフトバンク)の9勝に、あと2勝差に迫っている。
進化を続ける“二刀流”。最近では、パ・リーグ主催試合でも指名打者を解除し、“リアル二刀流”を実現するなど、負担が大きくなっているが、今後も投打に大谷翔平から目が離せない。