話題の「DH放棄」メジャーでも!
日本ハムが大谷翔平の登板時に行っている「DH放棄」――。
指名打者という制度があるにも関わらず、それよりも投手の打撃に期待をするという他球団にとっては考えられない戦法であるが、これが海の向こう・アメリカでも実現したことで話題になっている。
現地時間6月30日(日本時間7月1日)、オークランド・コロシアムで行われているアスレチックス-ジャイアンツの交流戦。この試合はア・リーグ所属のアスレチックスのホームゲームであるため、DH制が採用されているのだが、ジャイアンツはそれを放棄。マディソン・バムガーナーを「9番・投手」に入れて戦っている。
ジャイアンツのエース・バムガーナーは、打撃が得意な投手として知られている左腕。珍しい“左投右打”から野手顔負けの打撃を何度も披露しており、この3年間で11本の本塁打をマーク。ここ2年続けてシルバースラッガー賞の栄誉にも輝いた。
今季もメジャー最強左腕クレイトン・カーショー(ドジャース)から一発を放つなど、ここまで打率.175で2本塁打、5打点を記録。キャリア通算13本塁打は現役投手として最多の記録である。
また、本業の方でもこの日の試合前時点で8勝4敗、防御率はリーグ2位の1.99と安定感抜群の投球を披露。まさに大黒柱としてチームを支える存在だ。
ちなみに、メジャーの「DH解除」は1976年にホワイトソックスが行って以来で実に40年ぶり。バムガーナーの投打に渡る活躍に注目だ。