ソフトバンク加入後、一軍登板なし
3年12億円。ソフトバンクと大型契約を結んだ松坂大輔の2年目も、半分以上が過ぎた。推定4億円という球界でもトップクラスの年棒だが、一軍の登板は1度もない。
昨年1年間をケガで棒に振った松坂は、今季は春季キャンプから連日ブルペン入りするなど、活躍が期待されていた。だが、シーズンが開幕してからは二軍での調整が続く。先発した5月14日の広島との二軍戦では、1回2/3を投げ、被安打7の9失点と散々な結果に終わった。その後は、再びケガの影響でリハビリ生活を送っている。
松坂の今季二軍戦登板成績
4月14日 阪神戦4月20日 中日戦
● 2回 52球 4安打 3四球 2失点
4月27日 中日戦
● 4回 61球 5安打 2四球 3失点
5月4日 オリックス戦
- 4回 66球 2安打 2四球 0失点
5月14日 広島戦
● 1回2/3 65球 7安打 3四球 9失点
※●は黒星、-勝ち負けつかず
同世代の存在
松坂を獲得したソフトバンク、決意をもって入団した松坂。今シーズン、松坂は二軍戦で5試合に登板しているが、0勝3敗、防御率7.82と精彩を欠く。ファンの期待を大きく裏切っているのは間違いない。
同級生に目を向けると、チームメイトの和田毅がリーグトップタイ9勝をマークし、昨年10月に右股関節形成手術を受け、松坂と同じく復活を目指す杉内俊哉(巨人)は7月19日の三軍戦で実戦復帰した。野手では、昨季打撃不振で苦しんだ村田修一が打率.305を記録し、復調の気配を見せる。
ただ、この世代は“松坂世代”と呼ばれるように、松坂大輔が中心的存在だ。かつての松坂はシーズンの勝負所で、何度も白星を挙げてきた。近年は、故障に泣かされている松坂だが、同世代のライバルを励みにもう一度、一軍のマウンドに戻ってきてもらいたい。