今年の11月で25歳を迎える苦労人の大木
ロッテは29日、育成選手の大木貴将と柿沼友哉を支配下登録すると発表した。大木は背番号「68」、柿沼は背番号「99」に決定。
大木は四国ILの香川から15年育成ドラフト1位でロッテに入団。二軍戦では、開幕直後から代走や守備固めを中心に出場機会を恵まれていたものの、3・4月は打率.146と苦しんだ。
「1カ月ちょっとやってきたので、目が慣れてきた。また、タイミングの取り方を変えたら、5月に入ってからちょっとずつ上がってきた」。
5月に入ると、2試合連続マルチ安打を記録するなど、打率を1割近く上昇。その後もコンスタントに二軍戦に出場し、ここまで72試合に出場して、打率.231、14打点、8盗塁をマークしている。盗塁数は、大嶺翔太の9盗塁に次ぐチーム2位を記録する。
支配下登録が決まった大木は「正直、ホッとした気持ち、嬉しい気持ちがあります。ただ、これからがやっとプロとしてのスタートライン。さらに、しっかりとアピールをして一軍を目指して頑張っていきたいと思います。妻には朝、電話を入れました。『良かったね』とすごく喜んでくれました。妻のためにも頑張っていきたいです」と喜んだ。
▼ 大木貴将のプロフィール
生年月日:1991年11月22日生
投 / 打:右 / 左
身長 / 体重:174センチ / 73キロ
ポジション:二塁、遊撃、中堅、右翼
今季成績:72試 率.231 本0 点8
OBの里崎を目標とする柿沼が支配下登録
柿沼は日大国際学部から15年育成ドラフト2位で入団した捕手だ。入団する際には「OBの里崎さんのようにファンの方に広く愛されるような選手になりたい」と話した柿沼は、今季ここまで、二軍戦で40試合に出場して、打率.267、6打点の成績を残す。
また、支配下登録期限がまもなくに迫った7月23日、ヤクルトとの二軍戦の試合前に話を聞くと「できないことを無理してやると、空回りすると思う。やる事はやってきているつもりなので、自信を持って、自分のできる範囲でしっかりとアピールしていきたい」と力強く話していた。
その言葉通り、23日のヤクルトとの二軍戦では、一番自信のあるスローイングで、二盗を試みた広岡大志を刺すなど、しっかりとアピール。あれから1週間も経たないうちに、支配下登録選手を勝ち取った。
支配下選手となった柿沼は「まずは嬉しい気持ちです。ただ、これからようやくプロとしての生活が始まると思っているので気を引き締めて頑張っていきたいです。今まで支配下を目指して取り組んできた野球への姿勢を忘れることなく、さらに責任感を持って自分自身、向上していけるように野球と向き合っていきたいと思います。家族には朝、電話で報告をしました。父からは『ようやくスタートライン。これからも後悔のないように日々、取り組むように』と激励をしてもらいました。とても喜んでくれたので、良かったです。これから、まずは一軍を目指して頑張ります」と意気込んだ。
一軍への挑戦権を掴んだ柿沼。二軍ではチーム最多の27試合で、スタメンマスクを被っている。1日でも早く、一軍の舞台に上がりたいところだ。
▼ 柿沼友哉のプロフィール
生年月日:1993年5月12日生
投 / 打:右 / 右
身長 / 体重:180センチ / 82キロ
ポジション:捕手
今季成績:40試 率.267 本0 点6