第98回 高校野球選手権大会
東邦 19 - 9 北陸
<1回戦 8月8日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は8日、大会2日目を迎え、第4試合で“バンビ2世”として1年から注目を集めた藤嶋健人を擁する愛知の名門・東邦が登場。24年ぶり出場の北陸(福井)相手に24安打19得点と打線が大爆発した。
3年になり、エースで4番そして主将と、文字通りチームの大黒柱に成長した藤嶋にとって春夏連続3度目の甲子園。初戦は背番号「9」のサウスポー・松山仁彦(3年)にマウンドを託し、「4番・右翼」で先発する。
すると2打席目から三塁打、本塁打、二塁打、二塁打で“サイクル超え”となる4安打6打点の大暴れ。史上6人目となるサイクル安打にはならなかったものの、打線の軸として大活躍を見せた。
後攻の東邦はまず2回、先頭の5番・小西慶治(3年)がサードへの内野安打を放つと、エラーの間に二塁に到達。さらに犠打で三塁に進むと、7番・高木舜(3年)のゴロを相手の三塁手が一塁へ悪送球。この間に三塁走者が生還し、1点を先制する。
さらに二塁を陥れた高木がさらに三盗を決めてチャンスを広げると、今度は暴投で加点。労せずして2点を先制すると、畳みかけるように、動揺する相手から連続四球を選んで二死二、三塁のチャンスを作り、2番・浜嶋良明(3年)のタイムリーで3-0とした。
3回にも藤嶋の3ベースをきっかけに1点を加え、リードを4点とした東邦。4回の表に2点を失うも、その裏に打者16人による猛攻で一挙12得点。一死一、三塁から3番松山がライト前に落として1点を追加し、相手の先発水野隼斗(3年)をKOすると、続く藤嶋が容赦なく初球を右中間スタンドに叩き込む3ラン。
これで火の点いた打線は勢い止まらず、この回だけで11安打を集中。藤嶋は本塁打の後の打席でサイクル安打に王手をかけるタイムリーツーベースを放ち、4回終了時点で16-2と大量リードした。
その後は、東邦に守備の乱れもあって小刻みに失点を重ねるも、一方的な展開は変わらず。注目は自ずと藤島のサイクル安打達成に向けられることに。
第1打席から三振、三塁打、3ラン、二塁打で迎えた6回の第5打席。センターやや左を襲った打球は左中間を破り、藤嶋は二塁まで到達。単打で快挙達成だったところを、長打で上回った。
8回に6打席目が回ってくるも、この日の最終打席は遊ゴロに倒れて史上6人目のサイクル安打はならず。藤嶋は悔しそうに笑みを浮かべながらベンチへと戻っていった。
▼ 東邦・森田泰弘監督
「うちはよく打てた。(藤島は)予選では全然打てなかったのに、甲子園では強いですね。なかなか(サイクル安打の)チャンスはないので、最後は狙えと言った。(達成を逃し)そういうところがちょっと持ってないですね」
▼ 東邦・藤島健人
「ホームランは強く打ちきれたので良かった。愛知県大会で打てていなかったので、気持ちが楽になりました。(サイクル安打は)そういう思いやチャンスもあったが、そこで打てなかったのが、自分がまだまだのところだと思う。これからも自分のバットで引っ張って、全国制覇を目指して楽しくやっていきたい」
東邦 19 - 9 北陸
<1回戦 8月8日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は8日、大会2日目を迎え、第4試合で“バンビ2世”として1年から注目を集めた藤嶋健人を擁する愛知の名門・東邦が登場。24年ぶり出場の北陸(福井)相手に24安打19得点と打線が大爆発した。
3年になり、エースで4番そして主将と、文字通りチームの大黒柱に成長した藤嶋にとって春夏連続3度目の甲子園。初戦は背番号「9」のサウスポー・松山仁彦(3年)にマウンドを託し、「4番・右翼」で先発する。
すると2打席目から三塁打、本塁打、二塁打、二塁打で“サイクル超え”となる4安打6打点の大暴れ。史上6人目となるサイクル安打にはならなかったものの、打線の軸として大活躍を見せた。
後攻の東邦はまず2回、先頭の5番・小西慶治(3年)がサードへの内野安打を放つと、エラーの間に二塁に到達。さらに犠打で三塁に進むと、7番・高木舜(3年)のゴロを相手の三塁手が一塁へ悪送球。この間に三塁走者が生還し、1点を先制する。
さらに二塁を陥れた高木がさらに三盗を決めてチャンスを広げると、今度は暴投で加点。労せずして2点を先制すると、畳みかけるように、動揺する相手から連続四球を選んで二死二、三塁のチャンスを作り、2番・浜嶋良明(3年)のタイムリーで3-0とした。
3回にも藤嶋の3ベースをきっかけに1点を加え、リードを4点とした東邦。4回の表に2点を失うも、その裏に打者16人による猛攻で一挙12得点。一死一、三塁から3番松山がライト前に落として1点を追加し、相手の先発水野隼斗(3年)をKOすると、続く藤嶋が容赦なく初球を右中間スタンドに叩き込む3ラン。
これで火の点いた打線は勢い止まらず、この回だけで11安打を集中。藤嶋は本塁打の後の打席でサイクル安打に王手をかけるタイムリーツーベースを放ち、4回終了時点で16-2と大量リードした。
その後は、東邦に守備の乱れもあって小刻みに失点を重ねるも、一方的な展開は変わらず。注目は自ずと藤島のサイクル安打達成に向けられることに。
第1打席から三振、三塁打、3ラン、二塁打で迎えた6回の第5打席。センターやや左を襲った打球は左中間を破り、藤嶋は二塁まで到達。単打で快挙達成だったところを、長打で上回った。
8回に6打席目が回ってくるも、この日の最終打席は遊ゴロに倒れて史上6人目のサイクル安打はならず。藤嶋は悔しそうに笑みを浮かべながらベンチへと戻っていった。
▼ 東邦・森田泰弘監督
「うちはよく打てた。(藤島は)予選では全然打てなかったのに、甲子園では強いですね。なかなか(サイクル安打の)チャンスはないので、最後は狙えと言った。(達成を逃し)そういうところがちょっと持ってないですね」
▼ 東邦・藤島健人
「ホームランは強く打ちきれたので良かった。愛知県大会で打てていなかったので、気持ちが楽になりました。(サイクル安打は)そういう思いやチャンスもあったが、そこで打てなかったのが、自分がまだまだのところだと思う。これからも自分のバットで引っ張って、全国制覇を目指して楽しくやっていきたい」