ニュース 2016.08.13. 14:30

7年連続出場の明徳義塾、相手のミスを逃さず快勝

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【夏の甲子園】大会7日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
境 2 - 7 明徳義塾
<2回戦 8月13日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会7日目を迎え、今日で49代表校の全てが甲子園での初戦を戦い終えることになる。

 第2試合では、7年連続18度目の出場を果たした明徳義塾が、9年ぶり出場の境(鳥取)に7-2で快勝。夏の甲子園通算30勝目を挙げ、3回戦に駒を進めた。

 昨夏と今年のセンバツは初戦敗退と、最近は甲子園常連校らしからぬ姿が続いた明徳義塾だったが、この試合では満員の観衆を前に、相手のミスを逃さないしたたかな野球を見せつけた。

 初回に一死一、三塁と先制のチャンスをつくると、4番・脇屋紀之(3年)のショートゴロの間に三塁走者が生還。早々にリードを奪うと、続く5番・キャッチャー古賀優大(3年)のライト前タイムリーで1点を追加した。

 3回に先発の金津知泰(3年)が2ランを許して同点に追いつかれたが、直後の4回には相手の失策に乗じて勝ち越しに成功する。

 先頭の大北海斗(3年)がサードのエラーで出塁し、セーフティバントを絡めて一死一、二塁とすると、馬淵監督は、金津に代打・谷合悠斗(1年)を送り、勝負に出る。谷合はショートゴロに倒れたが、併殺を狙った相手のミスを誘って二塁走者が生還。1点を勝ち越した。

 続く追加点のチャンスは逃したが、5回には無死二塁のチャンスから脇屋のセンター前ヒットを相手が打球処理にもたつく間に1点を加点。6回には、一死満塁から3番・西浦颯大(2年)の犠牲フライで1点を追加して5-2。最低限の1点止まりとなったが、流れは完全に明徳のものとなった。

 7回には、久々に得点圏に走者を背負ったものの、2番手で登板した背番号「1」の右腕・中野恭聖(3年)がセカンドライナーで併殺。堅実な守りにも助けられ1点を許さなかった。

 明徳は8回にも相手の自滅で一死満塁のチャンスを手にすると、暴投で1点を追加。さらに挟殺プレーの間に1人が生還して7-2。トドメを刺した。

 なお、試合後の抽選の結果、3回戦で明徳は第10日の第1試合で嘉手納(沖縄)と対戦する。


▼ 明徳義塾・馬淵史郎監督
「初回の2点は大きい。あれでベンチが楽になった。(3回の金澤への代打は)継投を予定しており、代打陣がいたので思い切って代えた。同点だったので、どうしても1点が欲しかった。バント失敗もあったが、その辺をもう少ししっかりできないと、ここから勝ち上がっていけない。5点目が入ったあたりから、これはいけるとなった」

▼ 明徳義塾・古賀雄大
「これまで2季連続初戦敗退で悔しさを感じていたので、勝てて良かった。2番手の中野は変化球が低めに集まったのが良かった。」
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